
(キハ47 71/キハ47 74・土井・2013年4月28日)
使用されている気動車は筑豊篠栗鉄道事業部(旧・直方機関区)のキハ40系で、普段は博多運転区(旧・竹下機動車区)に常駐しています。今回山陽新幹線の撮影のために香椎~土井間を往復した際に見たり乗ったりしたキハ47形を紹介しましょう。
キハ47形0番代はキハ40系の暖地向け標準形とも言うべき車両で、片運転台両開き2扉セミクロスシートの車体で便所を備えているため、屋上に水タンクを搭載しています。キハ40系のエンジンは220ps出力のDMF15HSAで、当時の標準形だったDMH17Hの180psよりは強力でしたが、車重が36~37tと増加してしまったため、実はキハ10系よりも出足が鈍いと言われていました。香椎線では最大勢力の9両が運用されています。

(キハ47 74・土井・2013年4月28日)
なおキハ47 74は1988年にバス用を流用したの機関直結形冷房装置AU26を屋根上に搭載。この冷房の効きはかなり悪いらしく、1997年に冷房強化改造を施されたそうです。
JR九州発足後に冷房化されたキハ47形は、冷房用エンジンを別に備えたサブエンジン方式のAU600Kを搭載。

(キハ47 75・土井・2013年4月28日)
こちらの効きはかなり強いらしく、AU26搭載車に併用している例もあるそうです。なおJR九州のキハ47形は他のJR九州車と同様、ベンチレーターを撤去しています。
キハ47形の便所なし仕様車が1000番代で、屋根上に水タンクを搭載していないのが0番代との相違点ですね。

(キハ47 1047・香椎・2013年4月28日)
香椎線では3両が活躍中。
2008年からは専用塗装のアクアライナー色も登場しました。

(キハ47 71・土井・2013年4月28日)
今後もこの塗装が増えるらしいです。
JR九州のキハ40系の中にはエンジン換装や、エンジン改造によるパワーアップが実施された車両がありますが、香椎線には1999年以降300ps出力のコマツSA6D125H-1AやコマツSA6D125-HE-1エンジンに換装したキハ47形8000、9000番代が配置されています。

(キハ47 8076・香椎・2013年4月28日)
いずれも元番号+8000となりました。
そのためキハ47形1000番代改造車は、まるで新幹線の試作車みたいな番号になっています。

(キハ47 9031・土井・2013年4月28日)
このほか両運転台片開き2扉のキハ40形2000番代も2両所属し、香椎線は福岡市内で手軽に乗車することができる国鉄形気動車天国。観光路線でもあるので、今度時間を作ってのんびり乗車してみたいものです。