JR西日本の100系P2編成訓練車が3月で引退? | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

新聞報道によると、JR西日本の新下関乗務員訓練センターで訓練車として使用されていた100系P2編成が3月31日で引退するのだそうです。
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(122-5006・新下関乗務員訓練センター・2011年10月22日)
JR西日本新下関乗務員訓練センターは、山陽本線に隣接した新幹線の保守基地内に設置され、訓練用の新幹線編成が同所と山陽新幹線新下関駅ホーム付近までをゆっくり往復していました。
初代は0系Q3編成で21-1047+26-1093+37-1505+22-1047で組成されていましたが、初めて山陽本線の電車からこの訓練車を見た時「なんでここに新幹線が止まっているんだ?」って不思議に思った記憶があります。
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(22-1047・新下関乗務員訓練センター・2008年10月24日)
そんなQ3編成は、0系が引退した2008年12月以降も訓練車として残されていましたが、2009年1月4日深夜に博多総合車両所に回送されました。その後22-1047以外は解体。残された22-1047は修復され、2012年に開催された「新幹線ふれあいデー」で展示されています。
後継となる100系P2編成は2009年2月8日に新下関に自力回送され、翌2月9日付けで車籍抹消され、訓練車となりました。

この100系100系P2編成ですが、元々は「グランドひかり」用100系3000番代V6編成のうち4両を使用して単編成化したものです。
121-5006は121-3006から230km/h運転用トランスポンダの撤去をしたものです。
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(121-5006・新下関乗務員訓練センター・2011年10月22日)
また、4両編成のP編成には乗務員室付きの中間車が組み込まれていないため、乗務員室出入り台に業務用電話、旅客指令操作盤が追設されています。。

126-3030はV6編成の14号車に組み込まれていた中間電動車で、基本的に種車のまま流用しました。
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(126-3030・新下関乗務員訓練センター・2011年10月22日)
改造当初の塗色はオイスターホワイトに青帯のままで登場しましたが、後にライトグレーベースにフレッシュグリーンとダークグレー帯の新塗色に変更されています。

125-3706はV6編成の11号車だった車いす対応座席、多目的室、多目的便所を備えたバリアフリー車両を転用。
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(125-3706・新下関乗務員訓練センター・2011年10月22日)
4両編成といえどもバリアフリー車を完備していたのは時代を反映させたものです。
なおP2編成の登場当初、座席はV編成の2+3をそのまま使用していましたが、後に2+2シートに交換しています。

122-5006はV6編成の16号車だった122-3006が種車。121形同様230km/h運転用トランスポンダが撤去されたほか、パンタグラフと電動空気圧縮機を新たに設置しました。
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(122-5006・新下関乗務員訓練センター・2011年10月22日)
また乗務員室出入り台に業務用電話、旅客指令操作盤、自動放送装置、列車案内中央装置が追設されています。さらに博多寄りデッキに公衆電話も設置されていました。

さて、P2編成の後継となるのは実車ではなくシミュレータとなる模様。つまり新下関の山陽本線脇でたむろす新幹線の姿も見ることができなくなってしまうようです。