
(2054・下北沢・2013年3月22日)
思えばこの下北沢駅、小田急の駅としてはかなり変則的な駅でした。
小田急は終端駅や分岐駅など一部の例外を除くと、基本的に2面2線の対向式ホームか、2面4線の島式ホームで構成されていましたが、下北沢駅は写真の様に2面2線という構成なのです。

上下線に挟まれた島式ホームが下り1番ホームで、上り線側は策が設置されて乗降不可能。そして上り2番線は単独の対向式ホームが設置されていました。これは下北沢駅が開業当初島式ホームで、後に上りホームを増設したからなのだそうです。
今回地下化されるのは小田急線の中でも過密区間である代々木上原~梅が丘間。

このうち東北沢付近から世田谷代田までの区間の踏切はなかなか開かない「開かずの踏切」が存在していましたが、今回の地下化によってそれらが解消されるのは歓迎すべきことだと思います。

この地下化ですが、3月23日の時点ではまだ完成ではありません。東北沢駅は緩行線部分のみが開通。その後代々木上原~東北沢間の急行線の建設が始まります。また下北沢駅と世田谷代田駅は緩行線と急行線の上下2層構造となりますが、今回開通するのは地下3階の急行線で、地下2階の緩行線ホームはこれから建設が始まります。

なお世田谷代田駅は地下3階に仮ホームが設置されますが、これは緩行線開通までの暫定処置なので、このシーンもいずれ貴重なものとなるでしょう。
さて、今回の地下化は沿線住民にとっては便利になると考えられますが、唯一不便になるのは井の頭線との乗り換え時間。今までは小田急ホームの直上に井の頭線ホームがあり、数十秒で乗り換えることができましたが、今後は数分かかることは必至です。

(1081・下北沢・2013年3月22日)
ともあれ、この光景も見納めですね。