1973(昭和48)年4月1日以降、東京駅の1~2番線が中央線、3~6番線が山手線と京浜東北線、7~13番線が東海道線と横須賀線のホームとなっていました。また11番線はホームのない回送線で、回送列車の通過やブルトレを牽引する機関車の機回しに使用されていました。
写真は1979(昭和54)年1月頃に当時の13番ホームから11番線に停車している153系の回送列車を撮影したものです。

153系は急行「伊豆」や東海道線の普通列車に使用されていた田町電車区所属車だと思います。またこの当時はまだ横須賀線と東海道線が東京~大船間同じ線路を走っていた時代だったため、10番ホームには横須賀線の113系が停車していました。
この写真を撮影してからの現在に至るまでに東京駅は大きく変化しました。
11~13番線は東北・上越新幹線のホームに転用され、1991(平成3)年6月20日から東北・上越新幹線12~13番線となりました。
さらに9~10番線も新幹線ホームに転用することになり、まず中央線1~2番線を地上3階に新設して、旧1~4番線を山手・京浜東北線用2~6番線に順次転用。旧5~6番線はかさ上げ工事を行なって東海道線7~8番線となり、旧7~8番線は9~10番線となりました。
そして旧9~10番線は大がかりな工事の末、1995(平成7)年7月2日に新幹線用20~21番線となりました。これに先駆けて新幹線12~13番線は1995(平成7)年3月22日から22~23番線に名称変更されて今に至ります。
つまり1979(昭和54)年に撮影した12番ホームは、現在の新幹線22番ホームとなるわけです。

路盤からホームまで完全に作り替えているので、面影はまったく残っていませんが、ホーム上野寄りに残るカーブが往時を偲ばせてくれますね。
ところで、ブルトレブームの頃「はやぶさ」は13番ホームから発車していましたが、2011(平成23)年3月5日に運転を開始した東北新幹線E5系「はやぶさ5号」が発車した22番線こそが元13番線なわけです。


この事実にを知った時なんだか感慨深いものがありました。
まさに温故知新ですよね。