英勝寺-2 祠堂 本堂 山門... | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

流泉庵の南のお堂を拝見するところから~ 綴ります。

(↑小径の左が流泉庵、右が竹林、です。)

英勝寺の建つ場所は源氏山の東の裾野で 切岸(キリギシ)という山の斜面を垂直に切って作った崖地に面しています。高低差もあって とても複雑な地形で~ (私的にはとても) 面白いんですねー。




↑竹林への小径に入らず 直進するとー
↓右手に切岸を穿って造った 金毘羅様のお堂(龕)が現れます。



(↓中には火灯窓を持つ祠が置かれていました。)

金毘羅さんの龕の左手には 崖地を削って作った石段。(上ってみたかったナー)

更にその左、石を積んだ「塀」の向こうにも 人工的に削られた部分がありますねー。

四角く掘られた龕には二体の菩薩立像。(んー?普通二体の菩薩様~は如来の両側に控えているものですが・・・ ハテ?)

↑菩薩様方は 左に見えるお堂の後ろ_(神社だと神殿部に相当する部分)の供養塔(?)を守っているのかな???


後で知りましたが、このお堂は「祠堂(シドウ)」で、開基者-(家康の側室)英勝院様が祀られていたのでした。(覗き込んでスミマセン・・・)


↑祠堂の屋根飾りには葵の紋。鳥休みには三つ巴がついていました。

後から行った反対側の平場(ヒラバ)から見た祠堂の裏と龕。

(↑石垣の向こうに見えるのが金毘羅宮です。)
↓祠堂後ろの龕には 来迎印を結ぶ阿弥陀様が立っておいででした。つまり 先に見た二体の菩薩像と合わせて~ 「阿弥陀三尊像」だったのです。 (す すると 祠堂は この三尊にとっての(神社でいう)拝殿部になる、のでしょうか??? _ わからず終いです...)

(↑阿弥陀様の横に立つなら、二体の菩薩達は観音菩薩と勢至菩薩かしら。にしても この立ち方は少し珍しい?)

祠堂正面へは、一度 (金毘羅宮のある所から) 一段下に下りー

唐門を抜けて向かう事になります。




前まで行ってわかりましたが 

見えているのは覆い屋で この内に 美しい塗りのご廟があるのでした。(↓桔梗の紋が散りばめられ華やかですネ)

(↑扉は閉じていました。)
(↓中のお位牌も写る「文化遺産オンライン」の頁。)
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/270086

色々順番が乱れましたがー

仏殿へ行ってみましょう。







↑仏殿 正面。
↓扁額の文字「寶珠殿」。

(↑きっと元は華やかな彩色が施されていたんでしょうね?)
↓説明板。

↑「本尊は阿弥陀三尊像 運慶作と伝えられています。英勝院を開基として寛永12年(1635年)に創建されました。
拝観後は窓を閉めて下さい
_という事は 窓を開けていいんだー!

拝見した内部は~

浄土宗らしい 浄土への憧れ、が伝わってきました。(本尊物はもちろん、壁画 天井が美しいー)


仏殿の南には 山門が建っていました。



(↑華やかな瓦。(銅葺きですけど。))

表へ回ります。


(なかなか 全体が撮れません^^;)
↓寺号が記された扁額。

↑リーフレットによると「後水尾天皇御宸筆」との事。

(<+>
山門は大正12年(1923)の関東大震災で倒壊しています。が 建材(?)は保管されており、平成23年(2011) 元のこの場所に再建された~ そうです。)



山門の西_ 山側に石段が見えます。行ってみましょう。

↓ん?左にも 石壇と龕が?

↓あっ 今 あのトンネルから人が出てきたよ? どうなってるのー?

↑「出口」って札が立ってる。入口はどこー?

・・・ と そちらは後で行く事にして~

まずは 観音様(多分)の立つ「平場」へ上がってみます。




ゆらり と立つ観音様はどこかアルカイック期のギリシャの女神様のよう。

この平場からは右手に祠堂を見下ろす事ができました。

(先にも貼った阿弥陀様を見たのは ここから、です。)



引き返します。


石段を下りてー




↑あのトンネルへ行ってみます。
↓あそこが「出口」なら 「入口」もあるはずー・・・。

にしても 複雑な構造・・・。


↓あ、 ありましたよ「入口」です。

入ってみます_。

向こうに「出口」の明かりが見える。

ノミの跡の残る壁+天井(あ、床もですよね)。

↑左の窪みには 来迎印を結ぶ阿弥陀様が座っておいででした。
↓階段を上って~

外へ。

なんだか「不思議」を体験したような 気分ー。(「ここは 本当に さっきと同じ空間、かな?」みたいな、、、)


又山門前を通りー


真っすぐ行くと袴腰を付けた鐘楼があります。


その右手が 総門。(を裏から見たところ)

↑多分この向こうに あの「70m先」の札が置かれているのでしょう。

北に通用門の方への道。

振り返って見た南の鐘楼。

右に目を移すと山門。

西には仏殿。奥に祠堂_。

・・・なんていいお寺。

長い歴史と文化 整った伽藍 豊かな緑と花 不思議な地形 ~ 。

伺ってみて 本当に良かった。



ありがとうございました。

おしまい。