適塾(テキジュク) | おだわらぐらし

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縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
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大阪市立愛珠(アイシュ)幼稚園の(公園をはさんで)東隣りに建つ 適塾は、緒方洪庵が1838年に開いた蘭学の私塾です。元々は瓦町にありましたが1845年に現在地に移転しています。(今ある建屋の建築年代は特定されていませんが、 寛政四年(1792年)に船場は大きな火災に見舞われているので それ以降の物だろう との事。

この塾からは大村益次郎(1846年入門)、福沢諭吉(1855年入門)など幕末から明治にかけて活躍した著名人が多く巣立っています。(そうそう、手塚治虫のひいお爺さん:手塚良仙も塾生だったそうですね?)

こんにちはー。

受付で参観料260円を納め 見学させてもらいました。


ここは塾という学問の場でもありますが 塾生や緒方家の家族の生活の場でもあったんですね。「学問」「生活」両方の様子が伺い知れ、面白かったです。
又、広い んですよね。通りからはわからないんですが 奥にずずーっと長いんですよー。 江戸の町家建築としても価値ある建屋です。(因みにこの建屋は昭和15年に大阪府の 翌16年には国の「史跡」に指定され、更にその翌年 緒方家+日本生命から 大阪帝国大学に寄付されており、現在も大阪大学が管理しています。(そういう訳で適塾の公式サイトも 阪大のHPの「大学案内」の「大学の概要」の中にあるんですねー))

公園から見た適塾_。

洪庵の座像。

(↑先生、こーんな格好で蘭学の講義をなさってたのかしらー?)
↓適塾の屋根には物干し場が載ってました。江戸の昔からこんな風だったのかな? ちょっと面白い^^)

↓建屋南の塀と蔵。

伺ってよかった~。/ さてでは「五感」さんへ行きましょうか。



_本当にね、
思いのほかに見どころが多い場所でした。(写真が撮れないのでご紹介するのが難しいのですが。) 
展示されている資料(江戸時代の医学書等)も興味深いし
塾生達が詰めて夜も辞書(『ヅーフ辞書』と呼ばれる当時貴重だった蘭和辞書)と首っぴきで洋書を読んでいたという「ヅーフ部屋」も 入ってその「狭さ」を知ると 塾生達の学問への熱意がリアルに伝わってきましたよ。(ついでのオマケですがヅーフ部屋の襖一枚隔てての隣は「女中部屋」←オバサン的にちょいと気になった事実)))
観光客にもオススメできる見学場所、です。