程なくして巫女の子は自分の命だけでは式神に相手にされないくらい命を縮めた。平成の主の中には昭和の主から授かった式神が一体ある。それは宿命として産まれた時から持たねばならなかった。そしてその式神がほかの四体の存在を制御する本体である事に最近になって平成の主は気づいた、だから自分の中にある一体以外の四体を自らの中に集めた。そして「自分自身の中から人を恨む事や呪う事をやめれば式神は力を失う事に」も、そうこの900年にも及ぶ命の約束は村を訪れて住み着いた始祖の主が村人を恨み発生させた事を。式神の姿は、許嫁の血筋の者にしか見えない。最大サイズの時は龍に、最小サイズの時はフェレットの様な小動物に姿を変え許嫁の血筋でも男子は見れない事が多々あった。
平成の主の資産は、自分の死で村人が被害を受けないように日本で最大の資産を持つであろう会社に売り払った。なので村だったところにお金は何もない。あるのは、売り払った会社の社有地と社宅になった。
もしあなたが、古より続く今天候をどうにかする力や呪文を知っているなら、もしくは、人の記憶や心を制御する呪文を使っているなら、式神に命を狙われる危険を考えて使って欲しい。
雨を降らせるとか、晴れを続けさせるとか。呪文でどうにかできると考えない限りあなたに式神は近づかない筈だ。
しかしながら平成の主は誤りにも気付いた、式神は清いところでも住める。その姿が黒から白に変わり悪業から善業にも変わるがそれは使い手が善良である場合だけなのだ。そして式神を滅ぼす唯一の方法は自分の子を授からずに命を終える事だった。昭和の主がしくじってしまった事それが全てだった。平成の主は子どもを授からない道を歩めるかどうか「天命のみが知る」のだ。
<終わり>