東京・池袋で2019年4月、車を暴走させて母子2人を死亡させ、他9人に重軽傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告の第5回公判が2月1日、東京地裁であった。
この日は、事故車両や現場の検証を担当した警視庁交通捜査課の捜査員の証人尋問が開かれた。
弁護側はこれまでに、経年劣化によって「電気系統のトラブルでブレーキが利かなかった可能性は否定できない」と訴えている。
捜査員はこの点について、事故前後の被告車両の状態が記録されたデータには、アクセルやブレーキの電気系統の故障記録が確認できないと主張。
現場検証でも、事故で破損した箇所を復元するなどして被告車両を走らせたところ、ブレーキが利いたと訴えた。
被告車両には、電気系統に異常があった場合でも作動する油圧ブレーキが搭載されることに触れ、ブレーキペダルを踏んでいれば車は減速したはずだと訴えた。
さらに、事故車両のアクセルペダルとブレーキペダルで、一部だけほこりが拭われていた痕について「暴走事故でよく見受けられる痕だ」と説明した。
弁護側は反対尋問で、「アクセルペダルを踏むこと以外の要因で、モーターやエンジンを動かすための電気信号が送られることは全くはないのか」と追及。
これに対して捜査員は「全くない」と返した。
検察は冒頭陳述で、「事故を起こした車両は半年に1回の点検を受けており、事故直前となる2019年3月の点検でも不具合はなく、事故当日もアクセルペダルの異常を示す故障の記録はない。だが事故発生時にアクセルペダルを踏み込んだことを示すデータ、ブレーキペダルを踏んでいないことを示すデータはある」と主張。
=========
(補足1)
・ブレーキとアクセル両方踏んだらブレーキが優先される
・何かのトラブル故障でエンジンがアクセル踏んだように回転が上がりその時にドライブに入れていて進もうとしても、ブレーキ踏んでいればブレーキが優先される
(飯塚はブレーキを踏んでいたと証言してる)
(補足2)
Q1.勲章は実刑判決などで剥奪されることはあるか?
A2.ある。
「勲章褫(ち)奪令」という古い政令があり、この政令の第1条によると、勲章を有する者が死刑、懲役、無期もしくは3年以上の禁錮刑に処せられた場合、その勲章は取り上げられることになる。
Q2.執行猶予の適用基準は?
A2.飯塚幸三は(以前に禁錮以上の刑に処せられたことは当然ないだろうから)言い渡された判決が3年以下の懲役もしくは禁錮若しくは禁錮又は50万円以下の罰金である場合に執行猶予が適用されることがありえる。
しかしながら、
・11人死傷(母子2人が死亡、同情していた加害者の妻含む9人が負傷)の重大事故
・死亡した母子の遺族は飯塚が加入していた自動車保険会社に損害賠償請求の訴訟を提起(=示談が成立していないので、遺族側から減刑嘆願書が提出されることはありえない)
・厳罰を求める39万人の署名が地検に提出され、それに対する飯塚のコメントは「自動車会社は事故を起こさない自動車づくりを…」との(知らんがな、ワシは悪くない)と言わんばかりの態度
示談が成立して、反省の色ありならばあるいは執行猶予がつくかもですが、本件ではそれは無理。
そもそも、これだけの死傷者がいて禁錮3年以下の判決が無理でしょう。
裁判官は、(飯塚を立てれば、トヨタが立たず。重盛の進退、ここに極まれり…)という感じなのかしらん?
不起訴
→禁錮3年以下で執行猶予付きor無罪
→最高裁まで争って被疑者死亡で有耶無耶end。
飯塚防衛ラインはそんな感じで後退中。
しかし、仮に勲章なしの年金暮らしの80代男性が同じような事故を起こして、こうまで粘れるとは思えませんな。
刑不上大夫(法は士大夫に上らず)w
本来の意味は、礼を知る士大夫は刑に相当することを犯した場合は「役所へ出頭せよ」との命令が来て、それを受け取ったものは(高い倫理規範を有しており、出処進退を弁えているので)自ら裁く(=自決する)という暗黙の了解。
飯塚の辞書では、(上級国民には刑法は適用されない)と書いてあるのかも。
ちなちなですが、戦前の大日本帝国の栄典制度は受賞者の80%は軍人で残りの20%は官吏らの定例叙勲だったそうです。
民間人は極めて少なく、戦前では岩崎弥太郎(三菱財閥の創始者)が勲4等旭日小綬章を受けただけ、らしいです。
また、軍人のためだけに、1890年金鶏勲章がつくられ、功1級から功7級の等級にわかれ、生涯年金が授与されたそうです。
このことは左巻きのプロパガンダでもあまり触れられていないと思うのですが、無能すぎじゃね?
戦前の華族制度と栄典制度は、確実に軍人に好戦的なモチベーションを与えていたことでしょう。
(な、なんちゅう酷い制度設計や…)とゆかぴょんは思います。
一方で、昭和の御代(戦後)には日教組の教師が「自衛隊は人殺しの…」と堂々とDisっていたのも、(それはそれで極端に振れすぎやろ、アホなのか?)とも思いますが。
『末は博士か、大臣か』
『将来の夢は?』
『陸軍大将!』
戦前よく言われたコレには、そのような背景があったのです。
陸士・海兵を卒業して少尉任官、1年後には中尉に自動的に昇進。
尉官、佐官、将官の時に大戦争で功績を積めば、華族になるのも夢ではない。
何なら、何とか神社まで建立されるかも。
『戦争しますか、回避しますか?』
『やるに決まってるだろ、バカなのか!』
戦前も戦後も、『人民は弱し、官吏は強し』だし、制度設計がおかしいと思うゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。