■「BCG接種(子供のとき受ける結核の予防接種)が新型コロナにきいているのでは?」という仮説。(引用元はこちら)
ジョンズ・ホプキンス大学のBCG世界地図を見ると、疫学的な状況証拠は十分ありそうな…。
(感染者数、死亡者数、100万人当り感染者・死亡者数の数字は日本時間の3/29 19:00時点のものに修正)
A(黄)はBCG接種を義務づけている国。
日本、中国(武漢を除く)、韓国(大邱を除く)、ロシア、インド、ASEAN諸国、中南米(エクアドルを除く)など、例外なく死亡率が低い(人口100万人あたり死者10人以下、東アジアでは3人以下)。
感染者数、死亡者数、100万人当り感染者数・死者
中国:81,439、3,300、 57、2
韓国: 9,583、 152、187、3
日本: 1,693、 52、13、0.4
露国: 1,534、 8、11、0.05
印度: 987、 25、0.7、0.02
B(青)はBCGの義務化をやめた国
EUでは1980年代からBCGを任意にし、日本のようなハンコ型ではない新しい株になった。
右の表のように(小国とイランを除くと)死亡率のワースト10はすべでBCGを義務化していない国だ。
特にBCG義務化をやめたスペイン(百万人当り死者128人)と義務づけているポルトガル(同10人)の差が印象的だ。
感染者数、死亡者数、100万人当り感染者数・死者
スペイン:73,235、5,982、1,566、128
ベルギー :10,836、 431、 935、37
フランス:37,575、2,314、 576、35
スイス :14,076、 264、 1,626、31
イラン :35,408、2,517、 422、30
イギリス:17,089、1,019、 252、15
ドイツ :58,247、 455、 695、5
スウェーデン:3,477、 105、 341、10
(参考-ポルトガル、アイルランド、ノルウェー、ポーランドはBCG義務国のAグループ)
ポルトガル:5,170、 100、507、10
アイルランド:2,415、 36、 489、7
ノルウェー :4,043、 23、 746、4
ポーランド :1,717、 19、 45、0.5
C(赤)はBCGを義務づけていない国
イタリア(死者136人)、オランダ(死者25人)、アメリカ(死者4人)。
この傾向から考えると、アメリカの死者はこれから数十倍に増えるおそれが強い。
インペリアル・カレッジの報告は「集団免疫ができるときの死者は(何もしないと)全米で220万人」と予測している。
感染者数、死亡者数、100万人当り感染者数・死者
イタリア :92,472、10,023、1526、166
オランダ: 9,762、 639、570、37
アメリカ :123,780、2,229、374、7
カナダ : 5,655、 60、150、2
(参考-メキシコはBCG義務国のAグループ)
メキシコ: 848、16、7、0.1
■データの信頼性
勿論、突っ込み所は多々あると思います。
そもそも、データの定義は各国マチマチです。
中国の公式発表は政治の都合で大嘘、日本の感染者数は検査してないから少ないだけ、ドイツの死亡者数が少ないのは60歳以上は基本カウントしてない疑惑、米国はNY州だけ検査数が突出していて実態と乖離してる、インドやメキシコはロクに検査できてないはず、などなど。
人種、平均年齢、人口密度、大気汚染度、喫煙率、温度・湿度、医療水準、医療制度(国民皆保険の有無)、公衆衛生(手洗い、うがい、入浴、マスク)、栄養状態、国家権力による隔離強制度、中国人の入国・移民数、文化(ハグ、キスなどの接触頻度)、言語(大声、破裂音、距離感)などの要素も絡むため、一概にはいえません。
しかし、科学も相場も「(…とちゃうか?)と仮説を立てる」、そこから始まるのです。
「脚気は細菌が原因、白米を食おうが、麦飯を食おうがそんなの関係ねー、バッカじゃなかろうか、ルンバ!」
そんなどこかの軍医総監になってはいけません。
比較対象実験してみて、有意な結果が出るかどうか、試してガッテンすればええですやん。
何でか知らん、ゆかぴょんのことをオカルトや陰謀論に傾倒してるとバカにする人がたまに出るのですが、一寸先は闇、正解のない世界であれやこれやと揣摩臆測、仮説-実験-検証-分析のサイクルを回すのはある意味当たり前と思うのですが…。
(ちなみに陰謀論については、(当事者にならなければわからない、あるいは当事者の立場でもわからないかも)と思っていますが、国家戦略レベルでは(証明されることはないでしょうが)モノにもよりますが普通にあるでしょう。米中対立なんて「米中もし戦わば(ピーター・ナヴァロ)」などで予告してくれてたじゃーないですか、あのシンクタンクがそのままトランプ政権にスライドしてますよ)
■比較対象
①ドイツ(引用元参照)
・1998年にBCG義務化をやめて新しいタイプのBCG株を使うようになった
・図のように(ソ連から導入された)日本型のBCGを義務づけていた旧東ドイツ地域では感染率が低く(1万人中500人以下)、新型の旧西ドイツ地域では高い(1000人以上)。
②イラン
一見このBCC地図と合わないのはBCGを義務づけているイラン(死者2,517人、百万人当り死者30人)だが、イラン製の特殊なBCG株を使っている。
日本型のBCGを接種しているイラク(同42人、1人)とは対照的だ。BCGを義務化するかどうかよりも、日本型のBCG株がコロナに有効で、新しい株がコロナに効かないのかもしれない。
③武漢や大邱
局地的に多くの人が密集して接触したことや院内感染による例外的な「感染爆発」だったと思われる(中国のBCG株も中国製)。
「ダイヤモンド・プリンセスで日本人の発症率は低くなかった」という反論もあるが、BCGの免疫効果が弱く、大量のウイルスが体内に入ると発症すると考えれば説明がつく。これは普通の感染症も同じで、免疫は完璧なものではない。
■BCG接種と死亡者数の関係
~~近隣国同士での違い~~(100万人当り死亡者数) 、(日本時間の3/29 19:00時点)
BCG接種無 BCG接種有
イタリア 166 クロアチア 1
スペイン 128 ポルトガル 10
英国 15 アイルランド 7
スウェーデン 10 ノルウェー 4
米国 7 メキシコ 0.1
■FAQ
Q フランスもドイツもBCG国でーす。効果なし!
A 欧州のBCGは弱毒化したデンマーク株です。強毒型日本株とは違います
Q 日本株採用のポルトガルでも死亡者増えてる。ハイ論破!
A ポルトガルの日本株採用は2015年。翌年にはBCG廃止してます。
Q BCG打ってても今日も日本では感染者激増!効果なし!
A BCGに期待されているのは重症化を防ぐ効果です。感染率にはあまり関係ありません。
Q BCGって結核菌用じゃん。ウイルスには効果なし!
A BCGは副次効果で肺炎への免疫力を高めます。結核菌はコロナとは関係ありません。
Q BCGの効果は15年。時間切れ―!
A それは結核菌に対する効果です。免疫力底上げ効果は40から70年続きます。
Q 日本株とか言って何も違わないんでしょ?
A アメリカや欧州がドン引きした強毒型です(力価ダントツ)。結果として強い免疫底上げ効果がありました
Q 韓国も日本株なんでしょ?
A 韓国は昔日本株でしたが途中からデンマーク株に変えました。今生きてる世代はデンマーク株が多いです。
Q 日本の老人もたくさん死んでるで!
A 摂取義務化されたのは現在の年齢で69歳以下。それ以上の世代は任意&後日義務化(罰則無し)のようです。個人差があります。
■ということは…、推論
Cのアメリカ、イタリア、オランダ、カナダはマジやばす。
Bのスペイン、フランス、イギリス、ドイツもやばす。
欧米主要国がこれで、特にアメリカが感染拡大傾向にあるのは相場的にはマズいのかも。
(相場の底打ちが感染者数の増大に先行したかも…)と思ったのですが、間違ったかなあ…。
ココから売る度胸はないけれど、下げたら買い、騰げたら売り、しかして(経済が/国家が/文明が/人類が崩壊しました)とならない限り、いつかは大幅反転上昇、トランプが再選されるときには3万ドル突破!というのもありえない話ではないので、置いてけ堀にならないように注意しつつ相場に臨みたいと思うゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。