ウィーカンパニーは22日、ソフトバンクグループのもとで経営再建を進めると発表した。ソフトバンクグループがウィー株の過半数を握るほか、ウィー創業者のアダム・ニューマン氏は取締役から退く。ソフトバンクグループは総額で95億ドル(約1兆300億円)の資金を投じる。
金融支援では既に約束している15億ドル分の新株引受権を行使してウィーの株を買い取るほか、最大30億ドル分を既存株主から買い取る。合計でソフトバンクグループは45億ドル分の株式を購入することになる。このほか、協調融資(シンジケートローン)や社債発行で50億ドル分を新たに支援する。ただ、議決権ベースでは過半数にはならない見通しで子会社化はしない。
ニューマン氏は9月にウィーの最高経営責任者(CEO)を退き、会長職についていた。ニューマン氏はウィーの取締役から退き、経営から外れる。会長にはソフトバンクグループ幹部で、子会社の米通信大手スプリント会長を務めるマルセロ・クラウレ氏が就く。
==(以上、引用終わり)==
誰もが既に知っている、でしょうが、2日前の記事では「75億ドル(約8100億円)の評価額でソフトバンクの支配下に入ることになった」とCNBCが報じていますから、既に大赤字です。
経営を立て直し、IPOに成功すれば、結果的には良かったねとなる可能性はゼロではありませんが…。
「高く買って、(IPO)で高く売り抜ける」戦略が続けられるうちはいいですが、躓いたら逆回転が始まる。
ナポレオン、ヒトラーのロシア(ソ連)侵攻、秀吉の唐入り(朝鮮出兵)も快進撃の勢いが止まると…。
おそらくですが、このSVFの振る舞いは欧米の正統派エンジェル投資家の顰蹙を買っていると思います。
欲得ずくの関係とはいえ、資金のみならず経営・財務・法務・労務・上場手続きetcのサポートをし、ようやくIPOに至って出口になるところ、それを無視してIPO手前で評価額を釣り上げて出資してくるSVF。
それで、初値天井の失敗IPOとなっても、IPO出来ればまだいいですよ。
(評価額が釣り上げられてる分、まあ、いいか)ですから。
しかし、Weworkが時価総額100億ドルでもいいからIPO出来れば、もともと出資していたエンジェル投資家は大幅プラスでニッコリ湯麺となるでしょうが、出来なかったら?
(この投資、回収出来るのはいつになるんだよ!途中からガチャガチャと場を荒らして、どうしてくれるんだ!)となるのは当然でしょう。
『ウィーの最高経営責任者(CEO)を退き、会長職についていた。ニューマン氏はウィーの取締役から退き、経営から外れる。会長にはソフトバンクグループ幹部で、子会社の米通信大手スプリント会長を務めるマルセロ・クラウレ氏が就く』
とのことですが、ベンチャー企業は創業者の才幹・情熱・カリスマが無形資産として評価される部分があると思います。
Amazon、Google、FBがIPO前に創業者から天下りの元・大企業経営者に変わっていたら、今の時価総額になっていたでしょうか?
ゆかぴょんにはとてもそうは思えませんが…。
「SVFは高値で出口を提供してくれる!」
それを期待するような質の悪いベンチャー企業が「出資!出資!ジャンジャン出資!」となる、というか、なってるんじゃないの?
先日のSVFのパートナー辞任は(バレる前にトンヅラするづらw)じゃないのかなあ、と。
10/3終値→10/23終値
日経平均 :21,341→22,625(+1,284円 +6.01%)
ソフトバンクG: 4,115→ 4,190(+75円 +1.82%)
市場は常に正しく、常に間違っている。
ゆかぴょんは、この乖離が将来を暗示している…と予想しています。