本日も外回りの合間に書店で休憩。
橘玲本を息抜きに読む。
その中で、鬱病の原因を3つ上げていました。
①何の意味があるのかわからない仕事
②避けられない人間関係(上司にまた怒られる、顔も見たくない同僚と働く)
③自分の能力を超える仕事の責任を押し付けられる
これらは日本の会社・役所の構造的問題と指摘している。
どうなんだろ、「隣の芝生は青い」でどこの国でも多かれ少なかれ、問題はあるんだと思うんだけど…。
でも、ゆかぴょんの会社に当て嵌まりすぎててワロタ。
ゆかぴょん思うに、日本の場合は国際比較した時に2つほど特徴があるのかな、と。
1.日本の会社は機能集団としてよりも、共同体としての性格が強い
2.共同体は生体組織なので、リストラは痛みを伴うし、合併や中途採用はアレルギーが発生しがち
橘玲氏は「働き方」を下記の5つに分けていて、
・働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
・働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード
・働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
・働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー)
・働き方5.0 機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア
安倍政権が現在進めている「働き方改革」は働き方1.0を強引に2.0にヴァージョンアップしようとするものと定義しています。
しかし、世界最先端の働き方は3.0から4.0に向けて大きく変わりつつあるので働き方2.0を実現したとしても、それではぜんぜん世界の潮流に追いつけない、と指摘しています。
日本の働き方、新卒一括採用・終身雇用・年功賃金・企業内労働組合は戦後から始まった制度だけど、何十年か続くと人はそれを当然の前提として受け入れる。
だけど、元寇で【御恩と奉公】の関係が崩れた如く、明治維新で武士階級の【お家大事、祖法遵守】が意味をなくした如く、戦後に華族・財閥・不在地主・軍部の既得権益層が一掃された如く、過剰適応した体制が前提条件が変わったために崩れ去ろうとしているのでしょう。
さはさりながら…。
総論賛成、各論反対、ゆかぴょんも方向性としては本書の主張するような方向に進むんだろうなと思いつつ、意識高い系的な生き方・考え方になかなか頭を切り替えられません。
率直に言って、パン職を営業に配置転換するのは、
「成功したら総合職からパン職に人件費減できる(配置転換したパン職は増えた手当に見合わない業務量と責任を負わされる)」
「失敗したら辞めるでしょ、AI・RPAで事務職は減らさないといけないからそれはそれで良し」
という意図が透けているのである。
ゆえに、身の振り方を考えないといけないとは昨年4月の配置転換から考えてはいるのですが…。
橘玲氏は「専業主婦は2億円損をする」という本を出して物議を醸しましたが、なかなかどうして大卒女性でも22-60歳の38年×500万=19000万円+退職金・年金を稼ぐというのは難儀なことですよ。
職場にいる派遣さんもピンキリで、ピンはACCESS等を駆使してのデータ処理技能は凄いと感じさせる人がいますが、そうでない人はゆかぴょんなら東証を監視する片手間で余裕のよっちゃんという感じ。
ということは、派遣会社に登録すれば時給1500~1800円ぐらいのはずだけど、時給1500円×8H×20日×12ケ月=年収300万円弱は理論上いける…のかな?
でも、そこから交通費は自腹、税金・健保・年金を払ったらいくらも残らないような…。
戦略がなく、というか考えたこともなく流されるままに【いい学校→いい会社】と駒を進めた結果、自立進化の行き止まりという感じ。
資産があるから鬱にならずにすんでます、と思うゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。