3/12(月)から、コインチェックは以下の対応を開始しました。
・NEM不正流出の被害者に@88.549円で日本円にて補償
・一部仮想通貨の売却・出金可能に
3/16(金)には、
・モネロ、ジーキャッシュ、ダッシュの3通貨の取り扱いを打ち切る方向で調整中
と発表。
理由は、送金先を追跡出来ず、資金洗浄に利用される可能性が高いからだとか。
確かに、モネロは北朝鮮との関係が云々されていることを金融庁が問題視してましたからな。
ゆかぴょん予想では、コインチェック破たんでバイバイキーン、当然、NEMはおろか日本円もNEM以外の仮想通貨も返ってこないものと思っていましたが、見事に外れました。
とはいえ、何か腑に落ちません。
■あの事件は偶然の事故だったのか、誰かが絵(陰謀)を描いていたのか?
ユーザーには預かっていた日本円、(現状全ての、ではないものの)仮想通貨を出金可能としているので、CC経営陣もしくはそのバックが絵を描いていたわけではなさそうです。
相場操縦という絵もありえますが、日本最大の仮想通貨取引所とはいえ、それで相場操縦できる確信は持ちにくいからそれもなさそうです。
ということは、本当に偶然の事故だったということ?
CC社のgdgdぶりから内部に手引きした奴がいたかもしれませんが…。
■事件発生後の経営陣の挙動
・1回目の会見(1/26)では和田、大塚とも動揺アリアリ。
CC社の資産の裏付けがあるから補償しようと思えば余裕、分別管理してるから預っている日本円とNEM以外の通貨は問題ない…という自信があるようには見えなかった。
・2回目の会見(2/13)は和田出席せず、ニュースリリースしていた日本円の出金対応を開始し、410億円を出金したという報告以外は大塚が「検討中」を連発する中身なし会見
・3回目の会見(3/9)では和田、大塚が落ち着いた態度で出席、上記3/12からの対応を説明
疑問に思うのは、
・分別管理していたのならもっと早くに対応出来たはずなのでは?
(一応、セキュリティをチェックしていたという説明だったけど)
・対応の順番が、日本円出金→NEM補償、一部仮想通貨の売却・出金っておかしくね?
普通に考えたら、分別管理しているNEM以外の凍結を解除して、NEMの補償が最後になるのはず。
・仮想通貨の売却は可能ということだけど、その仮想通貨は誰が買ってるの?
もともとは顧客の売買をマッチングする取引所のはずなのに、売りだけ出来るっておかしくね?
CCが買取りしてるのか、海外市場(Poloniex等)に注文を繋いでいるのか?
・事件が起きなければ、NEMの補償(約460億円)もなく、CCの信用も毀損せず、金融庁に認可さえ下りれば事業継続出来てボロ儲けが続けられたはず。
「あの事件さえなければ…」という葛藤が3回目の記者会見からは感じられなかった。
まあ、機会損失よりも手に余る事態に何とか決着つけて綺麗に精算できる目途がついたことの安心の方が大きかったのかもだけど。
・結局、全体像の発表なし。
NEMの被害額・口座数、全体の口座数は会見で答えていたけれど、ある時点での預かり額(日本円、仮想通貨)については回答せず、財務諸表も公開なし。
・金融庁からのコメントなし
■ゆかぴょんの勝手な推測
・やっぱり分別管理してなかったのでは?
・取引所機能もなく、どこかの取引所(Poloniex等)のレートに為替・スプレッド等の係数をかけて表示し、売買成立後、日次などでまとめてCCが(Poloniex等)に注文を流していたのでは?
つまり、二重帳簿かつ顧客残高合計=CC保有高(CC社の自己資産含むor除く)の丼ぶり勘定だったんじゃないかな、と。
分別管理はしていないものの、顧客資産とある程度マッチングさせていたとすれば、12月の急騰時に後追いで調達し、スプレッドで埋めきれない乖離によるCC社含み損が発生していたのでは?
こういう状態だったとしたら、金融庁としては
・資産の裏付けが確認できなかった
ということになるし、「分別管理している」とお墨付きも出せるわけがない。
CC社は「分別管理している」と主張しているのだから、預り金の日本円は出金させろ。
→これは銀行口座にあるので容易。
・NEM以外の仮想通貨は二重帳簿をマッチングさせて売却・出金可能に。
・NEMの補償の目途もついたのであわせて発表。
という流れになるのかな、と。
で、この間に仮想通貨が本当に動く取引所機能を開発。
もはやCC社で取引する客はいなくなるだろうから、(Poloniex等)に売買を繋ぐシステム。
これなら、売却だけ出来るというのに説明がつく。
とまあ、予想が大きく外れたゆかぴょんなので見当違いかもしれませんがw
しかし、それにしても、設立して数年で460億円補償出来る会社とは、このリハクの目を以てしても見抜けなかった。
460億円は特別損失になるとしても、2017年度分の納税額は一体いくらになるんでしょうかね?
仮想通貨もCC社もここからの復活はない、と予想するゆかぴょんですが、引き続き成り行きに注目したいと思っとりま。ちゃんちゃん。