1986年に第一巻が発売されたシリーズが30年経過してようやく終了。

 

ゆかぴょんはJCの頃に兄者の本棚から借りてまとめ読みした記憶あり。

第一部はホント、次は?次は?と息もつかせぬ展開で面白かったんですけどね。

 

間が空いて第二部スタートとなってからは、何だかな~、一言で言えば…劣化?

ようやくたどり着いた最終巻、これも一言で言えば…雑?

ブレスト中の粗筋を本にしたのかなとか、神話から始まって歴史絵巻を語ってたはずが神話の世界に逆戻り?的なブレっぷり。

 

アルスラーンの16翼将は淡々と次々と「死亡確認(by王大人)」

クバードはイリテリシュと相打ち。

クバードの隻眼とイリテリシュの片目の潰し合い、だが両者にとってその意味は…。

それって、マヴァール年代記でもやりましたよね。

 

ヒルメス殿下は「戦が商売なんて何て虚しい人生だろう、オレの人生何だったんだろう」

 

蛇王ザッハークは神話世界の住民のような圧倒的存在のはずが、依代となった肉体のアンドラゴラス王と何がどう違うんですか?てながっかりヒール。

 

アルスラーンはアルスラーンで「誰も彼もワシのことを繊弱な王子と思っているらしいが…それは大きな間違いだ。ワシの最大の武器はルクナバートとこの肉体よ!返り討ちになるのは貴様の方よ!」と藤堂兵衛化したかと思えばわずか数ページで致命傷をくらいつつザッハークを倒したかと思えば、そのまま長々と語る、語る。

 

もうね、馬鹿かと、ソードマスターヤマトかと。

 

作者も編集も「これでいいのだ!」と納得して世に出したんだろうかと疑問に感じる最終巻。

老いては麒麟も駑馬に劣る、時の流れは残酷だなあと思い知らされたゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。