新婚旅行が国内というのは今時珍しいんじゃないかと思いますが、ゆかぴょんズは北海道旅行を選択。
成田から新千歳へと旅立ったのである。
まあ、これが神田川に出てくるようなカップルであれば、「海外旅行にいけないカワウソなんて…、なんてカワウソうなんだろう…」と鬱になるところかもしれませんが、『行こうと思えばいつでもいけますワイ』という余裕があれば、云々、じゃなかった、デンデン気にならない。
さっくりと新千歳空港に到着するや、レンタカーのカウンターに向かおうとする旦那。
「慌てるな、古代、まずは土産物屋でも…」とフロア漫遊を勧めるゆかぴょん。
充実してる土産物屋を覗いているうちに『大概のものはここにあるから、ちょろっと両実家にでもクール宅急便で送っとこか、帰りの搭乗時刻を気にして買い物するのやだし…』と買い物をしたのですが、後にこれが過ちであったことを知ることに。
旦那が
「北海道って土地はあり余ってるのに、何で札幌から50キロ近く離れたところに空港作ったんかね?札幌の近くにつくればいいのに…」
と疑問を呈す。
ゆかぴょんも以前、そのことを疑問に思って調べたことがあったんで
「それはね、ムーミン…」
とムーミン谷の変態乞食、スナフキンの如く、回答してあげる。
何でも、札幌近辺は霧の発生や積雪量が多いのだとか。
その点を考慮して、候補地を選んだ結果、新千歳ならだいぶマシということで決定されたんだとか。
うーん、なるほどw
しかし、アレですな、空港内のお店の開いている時間が8:00-20:00というのはどうなのよ。
一部の店は、朝は7:30から、夜は21:00まで営業してるみたいだけど、そんなこってどうすんの?
思うに、日本のGDPが東アジア~東南アジア全体の半分以上を占めていた時代に、
・新千歳を24時間国際空港にしてハブ空港にする
という構想を進めていれば、地方から海外旅行するのに韓国の仁川空港経由するようなバカバカしい事態にはならなかったはず。
ついでに、
・ホテルと24時間営業のカジノ、免税店を併設
とかしておけば、外貨は稼げる、北海道の雇用は増やせる、観光客は増える、他国(韓国の仁川、中国の上海など)の国際ハブ空港構想を芽の出ないうちに潰せる、と日本の国益に取っていいことずくめ。
成田と違って、土地や空域に余裕があって騒音も問題にならないから実現させることは十分に可能な構想だったはず。
アホな国交省の役人は「そんなことより、各県に1つ空港を…」と兵力分散の愚を犯し、アホな国民は「オラが地方にも空港を」と陳情したのが今のザマ。
かつての北海道開発庁、沖縄開発庁は何をしていたのかね。
北周り航路は新千歳、南周り航路は那覇空港として、旅客も貨物もエンタメ(カジノ、観光)も一体化した国際ハブ空港を建設していれば、市場の大きい中国はともかく、韓国に後れをとることはなかったはず。
北海道、沖縄に税金をつぎ込むなら、こういう生きた金の使い方をしなさいよ、とやや後知恵感あるもゆかぴょん思うものなり。
ただ、まあ、「オラが地方に空港を」「オラが地方の空港から直接海外に行きたいヅラ」という気持ちもわからんでもない。
しかし、しょせんは国内線は羽田か成田路線ぐらいしか採算とれないし、直接海外へなんて、羽田・成田の他には関空・セントレア・福岡ぐらいしか成立しないでしょ。
だったら、そこは政治家なり、官僚なりが先見性を発揮して「成田が(拡張性、騒音、空域の問題で)ダメなら、新千歳・那覇を国際ハブ空港に」と動くべきだった、と。
高度成長、バブル経済に浮かれ、将来予測と地道な努力をおろそかにしたのも、失われた20年(30年?)の一因だなあ、とゆかぴょんは思うのれす。
というような知的なカンバーセイションをレンタカーに乗って、札幌へ向かいつつ、相方と交わす。
カーナビがあるので、ゆかぴょんの運転でも迷いなく、楽ちんちんの道中。
便利な時代になったものですな。