YouTuberヒカルのVALU詐欺で2ch界隈は大いに炎上しています。

 

炎上の経緯はリンク先を見てもらうとして、なかなか考えさせられるものがあったので以下に列挙。

 

VALUとは

本質は一種のクラウドファンディング的な応援システム…ということになるのかなあ?

でも、これ本人が死んだり、バックレたりしたら価値はゼロになるわけだから『購入した時点で対価を貰っている』ような位置付けで考えるべきかな、と。

 

例えば、ゆかぴょんだったら、コーエーが「太閤立志伝6を製作しますのでVALUで応援してもらえたら」と発表してVALUを発行したら、3000円ぐらいは購入してあげてもいい。

成否はともかく、製作の実行を後押し出来るというだけでも価値があると思うから。

(法人がプロジェクトに対して資金調達する場合は成功時には利益配分があるでしょうから、法人相手なら製作委員会方式、個人相手ならクラウドファンディングの方が使い勝手がいいでしょうけど)

 

あるいは、面白いことを書くNEETに、乞食に対して銭を恵んでやるようにVALUを購入するとか。

(まあ、Facebookに実名登録してVALUの発行を認められる必要がありますけど)

 

②ヒカルvsなんJ民

ヒカルは優待を発表してVALUの価値を釣り上げ、高値で全部売り抜け、推定4000万円、関係者を含めると1億円前後の利益。

売り抜けた後で「VALUは金儲けのためのものではないですよね」と挑発。

株式なら相場操縦・インサイダーで犯罪だけど、始まって間もないVALUにおいてはその通りであり合法。

 

しかし、道義的には真っ黒ということで損をした人、なんJ民が大激怒。

あっという間に、本人や実家を特定し、怒涛の攻撃。

・宗教団体に資料請求

・Amazonで高額商品を代引で購入

・牛糞を購入し、送付先を山口組に

・アルカイダ等海外テロ、ゲリラ組織にメールで加入申込

・ヒカルの関連動画の評価を下げる「すこすこ砲」の開発と配布

・コーランを燃やす動画を作成し、LiveLeakなど海外の動画サイトにまで投稿

 

果たして、ヒカルは逃げ延びることが出来るか!

攻撃した方も犯罪者として逮捕、あるいは山口組その他から攻撃されないか?

 

いやあ、対岸の火事は大きいほど面白いw

 

③ネットにおける匿名性

ヒカルへの攻撃で『こんなことしたら、攻撃した方が捕まるやん』とゆかぴょんは思ったのですが、必ずしもそうではない模様。

 

仮想OS+Tor(匿名通信システム)の組合せでIPアドレスを知られることなくネット接続、メール送信が可能なんだとか。

通信内容までは秘匿化してしないので、そうしたい場合は別途暗号化が必要だそうな。

 

このTorは、米海軍調査研究所、のちにアメリカの非営利団体である電子フロンティア財団(EFF)が支援して開発されたソフト。

 

なんJ民は2012年から始まる「ハセカラ騒動」で、『現役弁護士をネット上で殺害予告しても逮捕されない』という実績がある。

 

ここでタイトルに繋がるんだけど、ゆかぴょんはこの「ハセカラ騒動」を知らず、(取り締まる側とのいたちごっこではあるでしょうけど)ネットにそれほどの匿名性を確保する手段があるんだなーと知りました。

 

で、TorのWikiを見ると、

・2012年のパソコン遠隔操作事件の発生を受け、Torの存在がマスコミにより連日報道された。

とあるのですが、この事件もゆかぴょん知りませんでしたw

 

いや、正確には

・PCを遠隔操作されて殺害予告、爆破予告を書き込まれ、逮捕された大学生が自供

・後に、真犯人の犯行声明から無罪とわかり釈放

・大学生は退学にされていて、復学は認められず

・大学も酷いし、警察も責任は取らない

うーん酷い話だなと感じた程度の記憶はありましたが、詳細は知りませんでした。

 

④サイバー犯罪とネットリテラシー教育

小学生からスマホを持つことも珍しくない昨今、親御さんはネットリテラシーを教育してるんでしょうかね?

全然してない人がほとんどじゃないでしょうか?

 

ゆかぴょんが思うに最低限、このくらいはしておかないと。

・ネットには実は匿名性はない

「殺すぞ」とか「爆破するぞ」と書き込んだら、警察が調べて逮捕されるよ。

(匿名性を確保する手段のような余計な知識はとりあえず教えない)

・個人情報を特定される恐ろしさ

・勝手に登録、料金払え詐欺

特定されるのはIPアドレスのみ、連絡したり、お金を払うことなく大人に相談すること

・スマホを無くしたらすぐ相談

勝手に国際電話や犯罪に使われたらエラいことになる

・ログインID、PW等は他人に教えない

 

大げさな…という人が大半だと思いますけど、我が子が「爆破予告」をして、避難や欠航の実害が出たり、893その他のややこしい関係者に「殺害予告」した結果、特定されて訴えられたり、それ以上のことを仕掛けられたり、がないと言えます?

やられても大丈夫?

そんな人はいないっすよね。

 

⑤その他

・匿名性とは

Torは『言論の自由を確保するため』という大義のもとに開発されたものですが、米国由来のものである以上、「ただし、米国の国益が優先される場合は除く」であることは容易に想像出来ます。

 

だとすると、やはり、匿名性を確保する最良の手段は物理的・原始的な『飛ばし(他人名義の)スマホ+Wifi』じゃないのかな、と。

 

ただし、これもガチで捜査されれば、

・GPSで行動範囲を絞込み

・他人名義の口座振替用口座への振込を確認

(当然、足のつくネット振替はせず、現金入金だろうから監視カメラをチェック)

などと絞っていけば、一般人なら特定して逮捕は出来るとは思いますが、しょぼい「殺害予告」の民事なんかだと警察もそこまで対処しないでしょうね。

 

・サイバー犯罪の恐怖

パソコン遠隔捜査事件に見るように、トロイの木馬等で自分のPCが遠隔捜査されるようになってしまったら…

 

証券/銀行口座などの金融資産、Amazon等で勝手に買い物、犯罪予告etc、人生が一変しかねないリスクがそこにありますなあ。

 

ヒカルの炎上は、他人が攻撃してるのは明確なので「あれは僕のやったことではありません」と被害者主張が出来るでしょう。

(山口組やイスラム教徒に通用するかどうかはわかりませんが)

 

しかし、一般人が自分のPCで「殺害予告」「爆破予告」をしたら?

(遠隔操作でされたら?)

 

まあ、ほぼ確実に警察に事情聴取→逮捕・勾留となるでしょうな。

無罪の証明を自分でしなければならないとなったら?

 

うーん、「これはちょっとした恐怖ですよ」でありますな。

 

(結論)

渡る世間は鬼ばかり、人生至るところに陥穽あり、だなあと思うゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。