それともう一つ、気になるのがインテルの買収案件であるアルテラとモービルアイ。
同じく湯之上さんの記事、【東芝、なぜメモリ事業「叩き売り」】によると、最近の半導体事業のM&Aの(買収額÷売上高)トップ5のうち、2つなのである。
モービルアイはダントツの42.74年分なのである。
2位がソフトバンクのARM買収でそれでも18.43年分。
思わず「でーじょーぶか?」と言いたくなるのである。
だとすると、3D-NANDやFPGAをどの企業が覇権を取るか、ではなく、どの企業が3D-NANDやFPGAの爆発的な生産増のメリットを享受する隘路に位置しているか、ここに賭けた方がいいのではないかなあ、と。
まず確実なのは半導体露光装置。
かつては、ニコン、キャノンがセカイシェアの大半を占めてしましたが、2000年代からオランダのフィリップスから独立したASMLが大躍進。2015年時点で実に世界シェア81%。
ニコンは半導体部門でリストラ、キャノンにももはや逆転の目はないでしょう。
当然ながら、ASMLの株価は右肩上がりの最高値近辺。
こういうのって、独占禁止法には引っかからないもんなんですかね?
バフェット・シーゲル的な用語でワイドモート(幅広い堀)というらしいですが、これを覆す破壊的イノベーションというのがここ数年で果たして出てくるものなんでしょうか?
それから、(6920)レーザーテック。
ここは半導体用マスク欠陥検査装置で世界シェア50-100%。
それから、ラムリサーチ(LRCX)
3D-NANDのドライエッチング装置は現在のところ、ラムリサーチが独占状態らしいのです。
さて、湯之上氏が2020年時点の人類が生み出すデータ量をHDDからSSDに70-100%が移行する前提で想定した場合、必要となる3D-NANDの生産キャパは月産10万枚×342棟~496棟になるのではないか、と。
ちなみに現在は建設中を含めたったの10-15棟なんだとか。
このギガファブは1棟建設するのに1兆円かかるとかで、まあ、そのうち量産効果で価格は下がっていくとは思うけれど、いかに巨額の投資がされることになるか、恐ろしいほどである。
さて、ゆかぴょんがリストアップした隘路置石銘柄、ASML、(6920)レーザーテック、ラムリサーチ(LRCX)。
いずれも長期チャートで見れば、右肩上がりの高値圏。
ええんか?こんな高値圏で買って?
いやいや、ここからがマジ本番なんやって、と自問自答、葛藤するのである。
うーん、迷った時は打診買い!
とりあえず、この3銘柄、買ってみようと思うゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。