「バブル期の野村證券で、一番稼いだ男」「コミッション(手数料収入)の亡者」と呼ばれた証券マンと言われ、1998年に野村證券を退社。
設立したGCIでベンチャー企業の発掘や投資に携わるも、2011年に発覚したオリンパスの巨額粉飾決算事件における「指南役」として逮捕、起訴され、1・2審では有罪判決を受けた横尾宣政氏が『野村證券 第二事業法人部』という自伝的な暴露本?を出版したそうです。
住友銀行の元役員といい、最近バブル期の裏舞台モノがよく出てきますな。
ざっと見ましたが「the株屋」という感じ。
ドン引きですよw
同業他社から『ノルマ証券』と揶揄され、ノルマが達成できなければ上司が部下を殴る。
コミッション(売買手数料)を稼ぐため、顧客が持っている銘柄が少しでも値上がりすると売却させ、別の銘柄に乗り換えさせる。
いわゆる回転売買で、半年も経たないうちに信用取引(保証金を入れ、手持ち資金以上の投資を行うこと)で2~3億円なくなる、などというケースはざらにあり。
まあ、他にも野村證券ものを読んだことがありますが、客の注文なしに売買(無断売買)し、株価が下がってどうにもならずに客に謝り、怒った客が支店に怒鳴り込んだら、クレーム担当が「わかりました、元に戻せばいいのですね」と勝手売買したB株を売却して、もともと保有していたA株を購入…、…、「損益込みで元の状態に戻せ!」という主張を「Aを持ってたから、Bを売ってAを買えばいいんすよね」と一休さんか、オマエは!的なクソ対応。
野村徳七翁が目指していた証券業ってのはそういうものじゃないと思いますぞ。
明治日本が欧米視察であまりの格差に絶望しかけていたところ、「何故、こんなに欧米は豊か(社会資本=インフラが分厚い)なのか?」という疑問に、余資を集めて株式会社という仕組みを創れば社会を発展させてこのように豊かになれる、とのアドバイスを受けて証券業の意義と未来を見出した…とゆかぴょんは理解しています。
しかし、この人、全然そのあたりは理解してなさそう。
<横尾氏は同時に、日本の株価が長期にわたり低迷している理由についても、独自の見解を示す。
「証券不祥事を受けて、野村では『特定の銘柄を推奨してはいけない。適合性の原則(顧客のレベルにあった勧誘をすること)を守れ』などと口うるさく言われるようになりました。
しかし私は、証券マンが銘柄を推奨しなくなったことが株価低迷の要因だと思っています。投資に関する教育をほとんど受けない日本人は、営業マンに推奨されなければおいそれと株を買うことはできない。もちろん、伸びない会社を推薦してはいけませんが、これはという企業には積極的に投資するべきです。そういう健全な市場ができていれば、今ごろ日本の株価は4万~5万円台まで上がっていたと思います。>
アンタのやってたことは手数料のための回転売買で、顧客の資産運用のアドバイスでもなんでもないでしょw
インサイダーやら、勝手売買やらを当然とする株屋が肩で風を切る社会で健全な市場が出来るわけがないでしょう。
営業マンが伸びる会社、儲かる会社を推奨出来るなら、証券会社の営業マンは皆億万長者w
「これまで、アンタは何人の客を殺してきたんだ!」
「オマエは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」
というメンタリティの持ち主しか、株屋は勤まりませんなあw
きっと、仕事は出来た、金は稼いだ半生だってんでしょうが、それは世の中の幸福の総量を増やすものでもなく、誰かの役に立つものでもなく、文明の進歩発展に尽くすものでもない。
いってみれば、ヤクザや犯罪者が「ワシはいい車、いい酒、いいオンナが大好きなんじゃ」という反社会的な生き方。
死後はきっと地獄行き…、と思うゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。