天に二日(にじつ)なく、一国に二王なし、地上に国王(シャーオ)は只一人!
アルスラーン戦記の15巻が先月18日に発売されましたが、Amazonなどの書評の通り、内容の劣化が酷いですな。
ゆかぴょんも買いましたが、正直、そのうちbookoffで100円コーナーに置いてあるんじゃね?という感想。

それはさておき、世界にコンピュータは5つあれば足りる、という説があります。

初出は都市伝説レベルながら、1943年にIBMの初代社長であるトーマス・J・ワトソンが "I think there is a world market for maybe five computers" と発言したらしい、とのこと。
IBMが製作したアメリカ初の電気機械式計算機"Harvard Mark I"がハーバード大学に出荷されたのが1944年2月ですから、その意味するところは不明だし、遠い未来のことを見通していたとも思えません。

そして時は過ぎ、2006年8月に、サン・マイクロシステムズのCTO、グレッグ・パパドポラス(Greg Papadopoulos)氏が自身のブログで「世界に“コンピュータ”は5つあれば足りる」(The World Needs Only Five Computers)と述べた、とのこと。

ここでいう"コンピュータ"は、ふつうの意味での"computer"ではなく、大文字の"Computer"。

つまり固有名詞となっ たコンピュータ。

インターネット(the Internet)が大文字で書かれるのと同じように、コンピュータという言葉は、特定の数個のシステムを指し示すようになるだろう、とのことであり、それは何千のプロセッサと何ペタバイトという分散ストレージによって稼働するグローバルなグリッド・コンピュータとのこと。


高度な演算能力と膨大な記憶容量を特定のコンピュータに集中させ、ユーザーの使用するクライアント端末は最小限の処理をさせる表示端末とするシンクライアント的な発想である。


グーグル、ヤフー、アマゾン、マイクロソフト、セールスフォース、イーベイあたりに集約すれば、もうほかに地球上にコンピュータなど不要になるだろう、というのがパパドポラス氏の主張。
(6つの企業を例示しているけど、数や企業には深い意味はなく、
高速な常時アクセス環境が整えば、コンピュータ資源は数個のグリッドシステムに集約され、残りの小文字の"computer"は大文字の"Computers"の画面表示装置になるだろう、という趣旨

この2006年時点では"はぁ?どゆこと?"というのが正直な反応で、その趣旨は理解出来ないし、そうなる未来もちと想像しにくいかと思う。

だが、しかし…。
高速な常時アクセス環境、高度な演算能力、膨大な記憶容量を持つサーバー群が進化していくところにAI(人工知能)を追加すれば…。
そう、ランキング上位のAIを持つ
大文字の"Computer"が世界に数個あれば十分なんじゃないの?という説がリアリティを持ってくる、とゆかぴょんは思う。

そして、現状だとそれは、グーグル、アップル、アマゾン、フェイスブック、マイクロソフト、IBM、ぐらいではなかろうか?
セールスフォースなどのクラウド屋は要するに電子データの倉庫屋でしょ?
イーベイやツイッター等では
提供サービスの種類も少ない上に、ちとビッグデータの種類・質・量が不足であるやに思う。

この他には、政治体制上の都合から金盾(グレート・ファイアウォール)で自国のネット環境を制限している中国に、独自の
"Computer"が置かれるくらいであろうか?

EUあれど国は別の欧州では、大国ごとか、言語圏か、民族圏ごとに置くだろうか?
インドはどうか、ロシアはスラブ圏か、イスラム世界はどうか…うーん、ちょっとわからない。

我が日本は…というと、
グーグル→日本ヤフー?
アップル→ソニーエリクソンは消滅しそうw
アマゾン→楽天にはムリだろうw
FB→mixiもアメブロも下火だし…
IBM→日立、富士通、NEC、NRI、NTTデータ…、うーん、NTTかなあ?

インターネットはアメリカが創って支配しているように、
大文字の"Computer"が生まれるのなら、それもまた米企業の独壇場となる可能性は極めて高いように思う。

パパドラスの上げた企業の中からヤフーが脱落し、その他の企業がリストアップされるように入れ替わりはありうる。
しかし、これらの
"Computer"候補企業の株は既に十分高いように思えるけれども、もしかしたら銀河鉄道999のパスのようなプラチナチケットになる可能性がありうるのだから、ある程度は持っておくべき、じゃないかなーと思うゆかぴょんなのであった。
ちゃんちゃん。