経営再建中のシャープは、全世界の連結社員数が昨年12月末で4万4164人となり、 9月末から4692人減少した、んだとか。
9月末に国内で実施した希望退職など人員削減を進めた結果だけど、自主的な退職も相次いでいて、再建に必要な人材流出の懸念は高まっているそうな。
 国内だけでみると、12月末現在の社員数は2万397人で、9月末より3315人減り、うち希望退職制度の利用は3千人程度で、同制度の要件に当てはまらない若手ら数百人が自主退職したとか。

祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし
猛き者も遂には亡びぬ 偏に風の前の塵に同じ

リーマンショックの後、エコポイントでブイブイいわせて、亀山モデルだ、尼崎の新工場だといっていたあの頃は、今は昔の物語、ですな。

しかし、地デジ化・エコポイントという歪んだ政策による日本全国のTVの更新需要が経営を狂わせた、というか、それは一過性のものだと気が付かなかった経営が愚か過ぎたというか…。

さらに、シャープだけに限ったことではないけれど、韓国次いで中国に技術を流出させていったんだから、自業自得ですな。

これこそ、社員は悪くないんです、悪いのは経営ですの見本。

東芝も不正会計と原発の不振で苦境にあるけれど、あれも80-90年代に社員が週末に韓国に出張バイトして半導体技術を流出させていたんだから、これまた自業自得。

「悪の栄えた試しなし」は必ずしもそうとは言えないけれど、「バカの栄えた試し」なしは真理なり。

国内だけでまだ2万人、倒産すると影響はデカいですな。

戦前は「馬鹿な大将、敵より怖い」と言ったそうだけど、さしずめ「バカな経営、敵より怖い」だなあと思うゆかぴょんなのであった。
ちゃんちゃん。