内田樹の朝日新聞インタビューについて、自身のブログで抜粋 しているのを読みました。

>今は移行期です。地殻変動的な移行期の混乱の中にある。グローバル
>資本主義はもう限界に来ています。右肩上がりの成長はもう無理です。
>収奪できる植民地も 第三世界ももうないからです。投資すべき先がない。
>だから、自国民を収奪の対象とするようになった。貧者から吸い上げた
>ものを富裕層に付け替え、あたかも 成長しているかのような幻想を見せ
>ているだけです。

>世界各地でいま左翼のバックラッシュ(揺れ戻し)が起きています。米国
>大統領選で民主党の指名争いでは、社会主義者を名乗るバーニー・サ
>ンダースがヒラリー・クリントンを急追しています。英国では左派のジェレ
>ミー・コービンが労働党党首になり、民間企業の再国有化や学費の無
>償化を提言している。カナダではリベラルのジャスティン・トルドーが成長
>よりも国民の宥和を重んじる国家ヴィジョンを提示しました。いずれも、
>どうやって成長させるかより、限りある資源をどう国民に公正に分配して
>いくかを優先的な政治課題にしている。社会的な関心が「成長」から
>「フェアな分配」に移りつつあるということを映し出してい ます。

ふむふむ、なるほどと思わせる文章を書くのは相変わらず上手い。
しかし、この人、都合の悪いことは書かないんですな。

今現在、最も経済成長至上主義を採っている国はどこでしょう?
資本主義の総本山のUSA?アベノミクスの日本?
いいえ、アメリカが100年かけて使用したセメントの量をたった3年で使用した中国でしょう。

ビル、道路、空港、港湾、高速鉄道、鉄鋼・セメント・自動車などなどの過剰投資・過剰生産設備を抱え、それでもなお毎年6.5%以上の経済成長を目指すべく、鬼城とよばれる都市・住宅建設にまい進する姿に比べれば、米国・日本の経済政策は遥かにまともと言えるでしょう。

2015年の新車販売台数が2500万台程度なのに、生産能力は5000万台。
稼働率が8割程度が妥当だとすれば、2000万台弱の過剰生産能力を抱えていることに。

中国各地で進められている
都市・住宅建設が完成すると居住可能人口が34億人 になるのだとか。


世界各地でいま左翼のバックラッシュ(揺れ戻し)?

おお、それは大変じゃww
アカ狩りじゃ、アカは狩らんといかんぞなもしww

ソ連・中国・北朝鮮が素晴らしい国であり、共産主義・社会主義は素晴らしい思想だと讃えていたのは誰でしたっけ?

限りある資源をどう国民に公正に分配していくかを優先的な政治課題に?
ソ連も中国も、限りある権力という資源を一部特権階級が独占することで成立している体制ですぞww

ソ連・中国・北朝鮮という社会的実験が失敗であったというのはもはや明々白々でしょう。
その点に触れずにアメリカや英国で左派が勢力を増しているから何なんですかい?
香水にスカトール、ぜんざいに塩を少量入れればbetterになるようなもんで、共産/社会主義思想もある程度はいいけれど、それが天下を取れば【反革命罪/秘密警察/強制収容所】の3点セットを導入し、人権無視の自由も平等もない社会が出来ることでしょう。

この人は識者でも警世家でもない。
一度インストールした左翼思想をアンインストール出来ないリベラル芸人である。
この人の誘導する方向に進めば、ソ連・中国・北朝鮮のような国になるか、それらの国に蹂躙されるような国になってしまうでしょう。

なまじ語り口がソフトで上手いので、何となく騙される人が多い…と思うので、ゴマメの歯ぎしりだとしてもこのチラシの裏的備忘ブログには書きとどめておきたいと思うゆかぴょんなのであった。
ちゃんちゃん。