フランソワ・オランド大統領の元で進められてきたフランス政府による武器輸出振興策が、最終的に600億ドル(7兆4400億円、1ドル=124円換算)もの巨額負債 をフランスの国家財政に残す結果となる見通しであることがフランスのBvoltaire紙の記事により明らかとなったそうです。
ロシア海軍から受注した2隻のミストラル級強襲揚陸艦が対ロシア経済制裁の一環で引渡し困難となったことから14~22億ドルの賠償金をロシアに対して支払うことで合意に至ったことに加え、、インドとエジプト向け受注を獲得したDassault Rafale戦闘機についても、その後生じた情勢の変化により大幅な削減を余儀なくされる見通しが強まってきた、とのこと。
Bvoltaire紙によると、フランスが被ったインドとエジプト向け受注に関わるDassault Rafale戦闘機の損失額は600億ドルにも上るものとされています。
インドは、次世代戦闘機として126機調達の予定が、高額な機体価格がネックとなり、最終的に導入機数は40機、代わりに127機のロシア製のSukhoi PAK FA T-50を導入する方向で調整中。
エジプトは、24機導入予定が欧州経済の減速を受け、エジプトへの借款の実行が困難となったため、取り止めとなりそう、とのこと。
日本の2015年度の国防予算が過去最高の4.98兆円ですぞ。
誰がどう責任取るんだろ?
つーか、オランド大統領が「責任取って辞任しま~す(ハアト」しても、一件落着とはいかんよね。
さすがに、プライドのお高いおフランスのことだから、辺境の島国のサラ金業者や電機メーカーみたいに、
「赤字いくらだ?」
「600億ドル、赤字の見込みです」
「売上の見込み、減りすぎだろ、これどうすんの」
「申し訳ございません」
「申し訳ございません、じゃなくてさー、どうすんのかって聞いてんだよ」
「いや、申し訳ありません」
みたいな会話はないと思うのですが、どうでしょう、解説のおフランス現代思想専門家の内田樹さん?
などと適当に書いていて、この問題、いろいろ考えさせられる点があるなあと思ったので、いくつかに分割して書くことにする。
(続く)