おやぢの語り(騙り)は続く。


「でね、人工知能に関する視点からみると、アップル・フェイスブック・IBMなんかも乗り出してるわけですよ。」

「でもね、一番戦略的に進めて有機的に結合させてるのはグーグルなんじゃなかろうか、と思うわけですよ」


「どーいうことですかい?」


「まず、そもそもの企業の成り立ちがね、検索エンジンであり、知識の収集・整理でしょ。グーグル以前には検索といえばヤフーだったわけですよ」


「ヤフー以外にもインフォーシーク、goo、livedoorなんかもありましたけど、ヤフー一強でしたねえ」


「2004年NYに上場した当時、グーグルって話題は凄いけどどんなもんやろ、と思って実は200ドルぐらいで買っておいたのね、250ドルぐらいですぐ売っちゃったけどww」


「まあ、いいんじゃないですか、ヤフーみたいにその後200倍になってたら死にたくなるでしょうけど」


「でね、グーグルの検索って、スピードが速い、重要度の高いと思われるサイトを上位に持ってくる、そのための優れた検索アルゴリズム、情報を自動的に取得しるアルゴリズム、その情報を整理して保存するサーバー、などなどを日々増強し続けてるわけですよ」

「昔ね、たまたま私がある組織でHP立ち上げにかかわってさ、最初は当然、全ての検索エンジンでヒットしない・・・・・・、ところが、監督官庁のHPに記事UPとリンクしてもらった途端にグーグルの1P目に表示されるようになったという経験があったのね」

「グーグルが重要度の高いサイトを自動的に巡回して、記事に出てきた単語とかリンク先を取得してさ、友達の友達はじゃないけど、重要度の高いサイトのリンク先は重要度が高い、てな評価をした、んだと思うんだよね」

「これって、他の検索エンジンや他のIT企業のサービスで同様のことがありうるの?というわけですよ」


「まー、少なくともブタえもんのライブドアじゃーありえないでしょうね」


「ってことはさ、他の企業が人工知能の開発に乗り出してきてもさ、グーグルの戦略はそれらとは次元の違う遥かな高みにあるんじゃないか、って思うのよ」


「なんとなくわかるような気がしまんなあ」


「その視点でみると、グーグルがテスラとかいう電気自動車の新興会社と提携したり、自動運転とかロボットに関する会社と提携したり、買収したりというのがつながるわけよ

「でね、そこでちょっと判断がつかないのがさ、アップルは既に60兆円、グーグルは40兆円と時価総額では世界の1・2位なのよ」

「アップルの時価総額が、ロシア1国の株式市場の時価総額を超える・・・・・・これまた、未来のことは誰にもわからない、だよね」


「ジョブズが復帰したころのボロボロのアップル株をストロングアホールドしてたら、一体、何倍になったんでしょうね」


「まったくだよ。ちなみに当時、ソニーに買収だか出資だかの打診があったらしいよ。買収してたらきっとたいしたことのない企業になってたと思うけど、もし当時、100億とはいわず10億でも出資してほって置いたら、凄いことになってたと思うよww」


「バックトゥザフューチャーしてみたいですねえww」


「オレも時にそう思う。でもさ、想像の翼を働かせれば、不確実ではあるけれどそれが可能かもしれないってことよ」

「常識では1企業の時価総額が200兆円、500兆円になることなんてありえない。しかしよ、グーグルの株価って、ここ数年、500~600ドルをうろうろしてるっしょ?」

「あれだけ直ぐには利益につながらない無料サービスの強化やサーバーなんかの設備投資、自動運転・ロボット関連企業の買収をしながらも、成長を続けてるわけですよ」

「そんな企業が最高の人材を集め、最高の環境で、一貫した哲学・戦略に基づいて活動を進めていく・・・・・・」

「そして、それらの投資が利益を回収する段階に至ったら・・・・・・、知ったらしまいで株価が暴落するのかな?それとも、・・・・・・ちゅー話なわけですよ」


「いやー、でも、40兆が400兆になるとは、さすがに思えませんな」


「正直、オレもそう思う。でもさ、確実にグーグルがこの人工知能、自動運転、ロボット関連の中心にいる、とオレは思うわけさ。だから、こんだけ円安になってしまったけれど、今からでも100万でも200万でもいいから買っておこうと思う。それがさ、自分自身の導き出した結論に対する敬意というか責任というか、まー、買っとけば結末を見届けることを忘れることはないっしょ」


「なるほど、御説ごもっとも。それはさておき、自動運転で自動車会社より関連部品をつくってるところの方がぐっと利益が、それも継続的に伸びるんじゃね?という仮説を言ってたじゃないですか?」

「それに類する企業って、どんなとこですかね?」


(続く)