「で、その未だ存在しないか、今は小さくてもいずれ巨大になりうる産業は?」


「会社でさ、閲覧制限されてないサイトをサーフィンしてるとさ、ある時、頭の中で繋がったのさ」


「何がですか(テメー、そんなこと考えてないで、働けよ!)」


「いや、ホーキンスとかが"人工知能の脅威"とか、10年後になくなる職業でトラック運転手はともかく弁護士なんかも上がってるんだよ」

「それってどういうことかというと、人工知能が進化するとどんな社会が実現するか、って予想なんだね」

「人工知能の進化、それが自動運転とかロボットとかの制御の進化にもつなかって、どうなるかということさ」


「うーん、何か眉に唾をつけて聞かないといけん話ですかなww」


「と、一般の人は思ってる段階なわけさ。ということはさ、それって既に市場にテーマとしては太い柱として存在しているけど、相場にどれぐらい織り込まれている状態かい?」


「UBICとか、サイバーダインとか、PER・PBR既に高いっすよね?」


「そこが、バブルになれば信じられないぐらい騰がる、さ。今買ったらスッ高値で掴むような気がする、というのはオレもそう感じるけど、考えてみたらホントにそうかい?」

「テレビCMで自動ブレーキが目につくようになってきたじゃない。そうすっとさ、大きく2つにわけて新車に自動ブレーキが装備されるのは当たり前、あるいは高級車中心の任意のオプションにとどまる、どっちの未来になる可能性が高いと思う?」


「装備するのが当たり前、になっていくんじゃないですかね?」


「だとするとさ、自動車メーカーは巨大だし、自動ブレーキを装備したからってそのことで売上や利益がそうそう伸びるとも思えないけどさ、そのセンサーだの制御システムを作ってるメーカーってぐっと売上や利益が伸びる、それも何年にもわたって、となると思わない」


「シナリオとしては、十分ありえますね」


「でしょ?そこから先は応用問題さ。時勢や外部環境もあるし、業績への寄与度はどうか、競合過多になって利益を上げられないんじゃないか、とか、それは自分で考えようってことさ」

「カーナビみたいに、これは"装備するのが当たり前になる"と予想して、その未来予想はある程度当たってたけど、ケンウッドやアルパインの株買ってたらどうなってたか、ってこともあるわけさ」


(続く)