今年5月に視聴率が一時12%台まで低迷した後に、物語の進行とともにV字回復し、 羽柴軍の中国大返し前夜が描かれた7月20日には今年最高の19・4%をマーク。
その後も好数字をキープしていたが、24日に急落した。


高松城水攻め→中国大返しのとこはよかったんだけどさ、その後がねぇ・・・・・・。


山崎の合戦、清州会議、賤ヶ岳、小牧長久手、四国攻め、全て一瞬で終わりでしょ。

紀州攻めなんて描写すらないし・・・・・・。


金がないから合戦シーンが取れないとしても、秀吉と官兵衛が帷幄にあって策を練る描写とか、官兵衛が調略で敵を切り崩すシーンとかさ、三成が今までにない規模の軍勢の補給を見事に仕切るシーンとか、そういうのが一切描かれてないからね。


賤ヶ岳とか、小牧長久手とか、地図に軍勢の動きをつけてビジュアルな説明でもええやないの。

官兵衛の関与は薄かったみたいだけど、事前に秀吉とあーだこーだ打合せる描写があり、官兵衛の見通し、軍略の的確さを描いてこその『軍師』じゃないのかなー。


軍師としての官兵衛の凄さ、

秀吉が天下人になっていく過程で変わってゆく姿、

秀吉軍の兵站を一手に取り仕切る三成の有能さ、

欲をいえば、別働隊として秀吉の分身として活躍する秀長や猪武者だった長政が成長していく姿、長政と又兵衛の確執の種、

そういったものの描写が不足しているから、官兵衛ガー、官兵衛殿ー、に終始して説得力がないんだよね。


ピカレスクダークヒーローストーリーでもなく、スイーツ向けジェンダーフリー大河でもなく、正統派歴史大河でもなく、一体何なのこのダイジェスト大河は?という感じ。


九州攻めと宇都宮鎮房謀殺をどう描くか、そこでコケたら後はないですぞ、全く。