蝶々夫人より 「有る晴れた日に」_ソプラノ_アンジェラゲオルギュー | さんぽだいすきおじさん2号のブログ

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日常の気晴らし散歩で
見つけたことや知ったことなど
書き綴っています
。。。気楽によってね!ワン!

《舞台》
。。。長崎。。。
港を見渡す丘

《直訳》
前奏

ある
晴れた日

海の彼方に
ひとすじの
煙が上がるのが
見えるでしょう。
やがて船が姿を見せます。
その真っ白い船は
港に入り、
礼砲を轟かせます。
(チンパシー)ドーン
 見える? 
あの人が
いらしたわ!

でも私は
迎えには
行かないわ。
行かないの。
あそこの
丘の端に立って
待つわ、
長い時間。
 長い時間待っても
なんともないわ。

すると・・・
人々の群れから離れ
小さな点のように
見えるひとりの人が
丘に向かって来るわ。

誰でしょう、
誰かしら。
どんなふうにして
着いたのかしら。
なんと言うでしょう。
なんて言うかしら。
 遠くから
 「蝶々さん」 .。。。
と呼ぶでしょう。
でも私は
返事をしないで
隠れているわ。
それはちょっとは
いたずらでもあるし

久しぶりに
会うので
喜びに
死んで
しまわない
ため
でもあるのよ。

それであの人は
少しばかり心を傷めて
呼ぶでしょう。
呼ぶわ。
「かわいい妻よ、
美女桜の香りよ」
これはあの人が来た時
私につけてくれた名前なの。

すっかり
このとおりになるのよ、
約束するわ。
あなたは心配して
いればいいわ。
私は
かたく信じ
あの人を
待ってます
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