秋の詩1_八木重吉 | さんぽだいすきおじさん2号のブログ

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見つけたことや知ったことなど
書き綴っています
。。。気楽によってね!ワン!

 
◆雲
くものあるひ
くもはかなしい

くものないひ
そらはさびしい

◆心よ
こころよ
では、いっておいで

しかし
また
もどっておいでね

やっぱりここが
いいのだに

こころよ
では
いっておいで

 
◆果物
あきになると
果物は
なにもかも
忘れてしまって
うっとりと
実ってゆくらしい。。。。

 
八木 重吉
(やぎ じゅうきち、
1898年2月9日
 - 1927年10月26日)

東京府南多摩郡堺村
(東京都町田市相原町)生まれ。
1919年には駒込基督会において
富永徳磨牧師から洗礼を受けた。
1921年に将来の妻
島田とみと出会う。
この頃より短歌や詩を書き始め、
翌年に結婚した後は
詩作に精力的に打ち込んだ。
1923年のはじめから
6月までにかけて、
自家製の詩集を
十数冊編む多作ぶりであり、
1925年には、
『秋の瞳』を刊行した。

翌年に結核と診断される
茅ヶ崎で療養生活に入り、
病臥のなかで第2詩集
『貧しき信徒』を制作
出版物を見ることなく、
翌年、29歳の若さで亡くなった
5年ほどの短い詩作生活の間に
書かれた詩篇は、2000を優に超える。


短い詩が多いのが特徴であり、
103篇をおさめた『貧しき信徒』には、
10行を超えるものは
たった2つしか見られない。
重吉は、
「私の詩をよんでくださる方へささぐ」
という未発表詩のなかで、
「必ずひとつひとつ十字架を背負ふてゐる」
と想念を語った。。