マシーンに感情が芽生えた…
で、前回の『ある男の物語』は終わりました。
http://ameblo.jp/nukumoriletter/entry-10536275427.html
ある男の悩みは、
「もしかして、このままでは自分はダメになるかも…」
なにが、「このまま」なのか?
実は自分を愛していない、という深い悲しみがあることに気がついたのです。
なぜ愛せない?
男は、第一子の長男として生まれる。大事に大事に育てられた。特に父親は、「息子には苦労させたくない」という想いで、息子の”ため”の道を作ってあげようとした。
ところが、
男には、それが「期待」という重圧で息苦しかった。
期待されこそすれ、
ほめられたことがなかった(と男は想っている)
もっと言えば、
そのままの自分を
「大丈夫だよ」
「失敗。いいじゃない」
とみとめてもらったことがない(と男は想っている)
43歳まで走ってきたのは、
自信のなさを見ないため
期待に応えられない自分はだめと思い込んでいたため
だった…
45歳になり、
「なんかこれ違うぞ」と思い始めた。
しかし…
我が強く、
プライドが高く、
人に相談する勇気もなく、
否定されること
を恐れていたため、一人で、悶々としていた。
「なんでオレはこの仕事してるのかなぁ…」
誰か、このダメなオレの話を黙って聴いてくれる人はいないかなぁ?
ある時
【みとめ】という言葉に、なぜか食いついた。
『みとめの3原則』の著者 木戸一敏。
カリスマ性もないし、営業の臭いはしないし、ガツガツしていないし、無口だし、
なんか惹かれるねぇ~
ある時、木戸一敏さんからの質問、
『秋田さんはどんな人と仕事をするのが、楽しいですか?』
えっ~~~!
仕事って楽しいのぉ~?
しかも誰とぉ~?
そんなこと考えたこと、ありませ~ん!
わたしの口からは、かろうじて、
「中小企業の社長さんからは、いろんな相談を受けて、それがうれしいんですけど…」
その時から、
とにかく、わけわからずに、失敗からなにか学んでいると想った社長さんインタビューを始めた。
ある時、社長さんから言われた。
「秋田さんのインタビュー、すごくいいね!自分がなんでこの仕事をしているか、わけがわかった!」
なんか、よろこばれていることのうれしさ。
自分がひとのお役に立っていることのうれしさ。
こんな気持ち、感じたことない…
今まで、自分をみとめず、ひとをみとめず、生きてきたので、
よろこんでくれるひとがいる
ひとのために命を使ってよろばれる
この感覚はいい!
オマエハ
コレカラハ
ヒトノタメニ
イノチヲツカイナカイ
という声がしました。
で?なにをすれば?
『社長さんを
インタビューをして
「なんでこの仕事をしているか」の使命の物語を書きなさい』
そういう囁きが聞こえました。
ただそれだけで、
この男は、
起業しました。
想いを聴きとめる
インタビュアー
使命を紡ぐ
プロフィール・ライター
などと男が妄想にふけっていると、
「あんた、ところで来月は仕事入ってないけど、どうするの?」
と、現実的な妻の声。
「仕事が来ないのも、それは、『まだわたしに修業しなさい』というメッセージだから、受け止めるしかないんだけど…」
と、わたしは考えているのですが、
このようなこと、
自分のカミさんに
話しても、大丈夫でしょうか(笑