ドナーエッグ(提供卵子)による妊娠--温井の場合 4 | 温井ちまき ブログ

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ワシントンDC在住。米国のコンシューマー、ビジネス、ソーシャルトレンドをメインに日本のメディアに記事を書いてきました。現在は卵子提供によって産まれた3人の子供の子育て中。

ちょっと間があきましたが、つづきです。

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ドナーを選ぶ方法は、ドナーの仲介業者を介して行う方法と、クリニック自体が持つドナーリストの中から選ぶ方法がある、みたいです。

「みたいです」と書いたのは、仲介業者を介する方法は調べなかったのでよく知らないんです。

私のクリニックはかなり融通がきくところだったみたいで、自分のところで100人以上のドナーリストを持っていながらも、「仲介業者や他のクリニックのリストに載っているドナーでもいいですよ」と言ってました。でも、他のクリニックがそれを許可するかどうかはよくわかんないし、仲介業者もちゃんとしたところ探すのには骨が折れそうだなと思いました。そこで私のクリニックの手持ちのドナーリストをネットで眺めてドナーを探しました。

これは後で知ったことですが、カリフォルニア州なんかだったら、多分日本から治療に来やすいし、ドナー候補となる“若いコ”も留学等でたくさんいるから、日本人ドナーをたくさん抱えたクリニックや、専門の仲介業者みたいなのもどうやらあるらしいです。私も一瞬、ドナーエッグIVFのためだけにカリフォルニアに滞在することを考えましたが、何しろ大陸の端と端ですから色々面倒で、あまり日本に帰って治療するのと変わらない。ということで、やめときました。

また、一旦ドナーエッグでやると決めた私とパチくんは、すでに「日本人の卵子」にはこだわりがありませんでした。なんでこだわらないのか?と聞かれてもちょっと困りますが・・・・・・。ヘンな夫婦だからかもしれません(笑)。そもそも私のクリニックのドナーリストには日本人なんて載ってないし。

まあ、アメリカに長く住んでて人種がごちゃごちゃになっている人(サモアン・ジャーマン・イズラエリ・アメリカン、とか《笑》、もうわけわかんない人達たくさんいるし)の中で生活しているから、あまり人種やら国籍やらを意識してないんです。それは大きかったと思います。それに、実際にリストを見ると、すでに多人種なドナーが多かったし(笑)。

最初に選んだのはペルー人のドナーでした。

私はそもそもがあまり日本人っぽい顔をしていないらしくて、初対面の人に日本人だと当てられることがほとんどありません。グアテマランやらアラスカン・インディアンやらマレーシアンやらと言われるので、ペルービアンもmake senseします(笑)。それにあたしペルー好きだしぃ。何よりも、リストに掲載されているドナーの赤ちゃんの頃の写真が、パチくん曰く「ちまきくんに似てる」。よし、彼女だ!決定!ということで、ちょうど1年ほど前に、このペルー人の彼女にドナーになってもらうことにしました。


ところが。

(つづく)