さよならI.D.マガジン | 温井ちまき ブログ

温井ちまき ブログ

ワシントンDC在住。米国のコンシューマー、ビジネス、ソーシャルトレンドをメインに日本のメディアに記事を書いてきました。現在は卵子提供によって産まれた3人の子供の子育て中。

この話は、実は先月(去年)発表されたのですが、思ったより話題にならなかったので、取り上げてみました。

アメリカでもっとも古いデザイン雑誌I.D.が廃刊されることになった。1/2月号が最終です。

I.D.と言えばアニュアル・デザイン・レビュー。私は定期購読者ではなかったけれど、毎年楽しみにしてました。すごく好きだったのですごく残念。

Independent紙に、I.D.のエディトリアル・ディレクター、ゲリー・リンチ氏のコメントが載っている。
他の新聞とかでも読んだけど、とりあえずこれを引用する。

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"Certainly the downturn in print advertising has contributed to this decision, but other factors include the fragmentation and specialized information needs of I.D.'s core readers (product designers) and the plethora of information resources available to them-some for free (online and B2B) and others that are highly specialized and targeted to specific industries served."

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広告出稿の減少のほかに、彼が挙げていた廃刊の理由は、もっとニッチでディープな情報を欲しがる人が増えたことと、ネットなんかのタダ(無料)情報が氾濫していること、と言っている。ま、今まさに「マスコミ」の現場で起こっていることですね。

I.D.マガジンに関わらず、アメリカでも、日本でも、既存の媒体はどんどこつぶれている。マスコミの崩壊は私の生活にも直結しているので、ホント他人事じゃない。そんじゃどうやって生き残っていくのか?

を、フリーランスの私は日々考えているのでした。


I.D.が廃刊になったことが思ったより話題にならなかったこと、が、多分、廃刊になった理由なんでしょうね。