やっと朝が来ました。

永遠に来ないかと思っていた朝です。

引き継ぎのナースが挨拶に回っているようです。

病院システムをわかっていない私には、なんだか未知の世界です。


手術翌日の私だけは、別メニューのスケジュールのため

通常モードにのってません。

血液検査、血圧、検温、血中酸素。ナースも別の動きをしています。


しかし手術翌日と言っても甘やかしてはくれません。

回復への道が始まっているのです。

さまざまな段階と喚問をへて、通常メニューにのっかっていきます。


私の場合。まずは

血圧正常で、自発呼吸をしているってことで酸素マスクが外されます。次に


「足、動きますか?」

はい。昨晩から暑さで膝をたてたり動かしています。

ということで、エコノミークラス症候群の危険がないって事で、足の邪魔ものが

外されます。


上半身と下半身が割りにすっきりしたって事で、暖かいおしぼりをもらいます。

顔がベタベタして気持ち悪かったのでスッキリしました。

次に着替え。

手術後、知らぬうちに着せられていた手術着。

寝ていてもビリビリバリバリうるさいし。着崩れるし。

「検温します」と言われ、素直に胸をあける私。

ほぼ乳は全開。

もぅここに羞恥心なんてありません。

そんな服に解放されるときですね。

事前に用意していた前開きパジャマはあったもののガーゼ生地でスケスケ。

サブで用意していた前全開Tシャツを着せてもらいます。

※前開き服ってなかなか適当なのがなくて。Tシャツ生地のアンサンブルで上着だったやつを

 持っていっていました。夏場にTシャツの重ね着ってしなくて着た事がなかったのですが

 今回大活躍でした。


暖かいタオル(大判)をナースが持ってきてくれて、前半分は自分で拭き

背中を拭いてもらいます。気持ちいいです。

寝たきりばあさんになった気分でもあります。

上手に点滴セットを袖から通して、シャツを着ます。


パンツはまだはいていません。着崩れたT字帯から尿管が出ている状態で

おむつみたいなパッドがバサバサ言ってます。

「トイレまで行けることを確認したら、この管はずせますからね」

と言うことで。

はずすことを前提に。T字帯を外し。用意していた妊婦用パンツをパッドの上から履き

無理やりパジャマズボンをはく。

モコモコっぷりに、思わずナースも笑っていました。

点滴スタンドを頼りにナースが付き添って。遠いトイレに行きます。

背筋は全く伸びません。しかし足は順調に左右しっかり前に出ます。

「大丈夫そうですね」

ベッドに戻って、尿管をはずしてもらいます。

最後に残るは点滴のみ。

こちらはガスが出て腸の動きが確認できれば、食事スタートとなるので

はずせるとのこと。

はい。ガスはバンバン出ています。

と、いうことで。針を残して本体をはずすことになりました。

なぜ、針を残すかというと。痛み止めとか、まだまだ点滴の可能性があったわけで。

しかし、ナースが私の背中をみてびっくり。

「あれ、痛みどめしなかったんですか?」

はい。座薬を勧められましたが。お断りしました。

腹腔鏡手術でも、のた打ちまわるほど痛がる人がいるらしく

座薬を入れたり、背中から注射をしたりするそうですが

私は何もしていませんでした。

とっても優秀な患者だったそうです。

なので、難なく点滴とさようなら。


すべての管から解放されました。

早く水分が口から入れたい!

おゆるしが出たので、ウーロン茶を一気飲みしました。

口から喉に通貨していく感じがたまりません。

しかし、気分が悪くなって。

飲んだものすべてを直後に吐いてしまいました。


タイタンさんのアドバイスに従って用意したマイバケツ にです。


スッキリして、ベッド脇に座って。休憩していると

昨日手術室に案内してくれた助産師さんがお見舞いに来てくれました。

お産の担当者が、婦人科の病人にわざわざです。

本当に癒してくれる方です。

この方に吐いたことを言うと、バケツが洗浄され、嘔吐セットが用意されました。

ありがとうございます。



ここからは「歩け歩け攻撃」

とにかく自分の力でトイレに行って。体を動かすこと。

人間の体というのは傷がつくと自分で治そうとする治癒力があります。

腹に傷がついた私。それを修復しようと頑張って作った皮や膜が

本来離れている内臓をくっつけてしまったりする。これが癒着なんですよね。

これをさせないためには「ここはくっついて良い内臓ではない」と教えなくてはならない。

寝たままだったら、当然いろんな臓物が集合してしまうので

歩いて内臓を動かす。空間を作って膜を作らせない。

また、歩くと腸が活発になるので、昨日まで足につけていた機会と同じく

腸のモコモコ運動が癒着そのものを防いでくれるそうなんです。

だから寝ているわけにはいきません。

痛くても歩く。


そのためなのかトイレは遠い。


さっ。ガスが出たって事で。

昼からは口からの食事スタートです。


手術翌日の昼に話は続きます。