私は卵巣嚢腫の患者であります。

その兆候から発覚に至るまでは『おんなの病と闘ふ』の項に書いております。


ここからは、同じ病にかかって不安に陥っているかもしれない同士がググりやすくするため

あえて卵巣嚢腫という単語をあちこちにちりばめ

より詳しく書いてみたいと思います。


せっかく頂いた稀有な経験。

私の筆力の限り、リアルに現実をお届けできればと思います。


私が人生初の婦人科にかかったのが7月1日。

子宮がん(けい癌)検診のためでした。

しかし、1か月ほど前からなぜか「卵巣」というワードが頭の中をちらつき…。

続く腰の鈍痛。これは卵巣がんの骨盤転移とまで予測し

「卵巣も見てください」と願い出た私でした。


その検診で「卵巣が腫れている」と言われ、ナースから「のう腫」という言葉を初めて聞きました。

宇多田ヒカルのチュコレート嚢腫もすっかり頭の中から消え

卵巣の病にまったく知識のなかった私。

ここから、卵巣の病について勉強を始めます。

7月3日。

MRI検査で、はっきりと嚢腫の存在をみとめ

その中に「髪の毛」があったことから、私の病は8割、

卵巣のう腫の中の皮様嚢腫であると判明しました。

1週間後、腫瘍マーカーの結果を待って良性であることを確認し

11センチと巨大化し、すでに日常生活にも支障をきたしている「よけいもの」を

切除する準備に入りました。

通常ですと、半年以上順番待ちさせられる手術ではありますが

それは6センチとか7センチ(鶏卵大)の嚢腫の場合であって

私の場合はグレープフルーツです。

かなり危険です。なので緊急性有という形を取って月内に手術することが決まりました。


担当の先生が余分な不安を与えない配慮をしてくださっていたのか

入院手術の当日まで、私は自分のMRIをじっくり見ることができませんでした。

当日、大学病院の外来で驚愕の事実を知らされました。


私の左側嚢腫は11センチではなく13センチ。

グレープフルーツではなくアンデスメロン大です。

MRIの腹部輪切りを見ると、腹いっぱいにでっかい球体があります。
それは子宮を右隅に押しやり内臓いっぱいに居座っています。
右も嚢腫が双子に分裂して膨らんでいる。
その腹部内は満員電車状態です。
「緊急手術決定」の瞬間です。

手続きを済ませ。術前検査をし、手術担当の医師団の検査。

もちろん内診も付いて回ります。

この日だけで何人の人間に下半身をさらしたことでしょう。

膣エコーを挿入しながら、足の付け根を押されると

腱なのか筋肉なのか腫瘍なのか。ゴロゴロしている感じです。


さらに手術前カンファレンスで、またまたじっくり自分のMRIを見てみると

まぁるい嚢腫の中に、白い部分と黒い部分があってそれは水平に線を引いたように

2層になっています。

私は寝た状態で、MRIを受けたわけですから

「これは何か沈澱しているんですか?」と質問。


「それがわかったとはすごい」と褒めていただきながら。

嚢腫の中身はサラサラした油で、動くんだそうです。

私はステーキ肉の白い部分のようにラード状に固まっていると思っていたもので

ちょっと驚きました。

下の黒いのは髪の毛が沈んでいる部分。

さらに、輪切りの場所を移動すると球体の中に球体があります。

「これは何ですか?」と聞くと

「ヘアーボールですね」というお答。


つまり「まりも」です。

※うちの美人ワンコの名前もまりも。


綿菓子を作るように、沈澱している髪の中から

私の体位移動に伴って、核が形成され大きくなっていったのでしょうね。

いったい何年ものの、まりもなんでしょうか。


おそらく、くっさいんでしょうね。

んでもって、後は手術時間を待つだけの私となりました。


手術編に続く。