ぽかぽか春眠暁を覚へずっつうか。
なぁ~んもやる気しなくって。
DVDでも見るかぁ~と、ライブラリーを探りまして。コレに決めました。
- 悪い男
- ¥4,536
大好きなキム・ギドクの作品です。
彼の国内公開作の中で、5本目の鑑賞かと思います。
いつものように不愉快に物語は始まるが、こっちの集中力は鷲づかみにされてる
そんな感覚です。
劇場で、退屈な作品をみると、何度となく時計を見ますが
ギドク作品は、時計の存在を忘れます。
なんなんだぁ~
この映像のチカラは~!
いつものように主人公はしゃべりません。
しかし、この作品は、珍しくその他の人たちは多弁です。
だから、いつもよりは物語の進行もわかりやすく
これってギドクデビューに適した作品かも知れません。
※ネタバレ心配なし。
主人公は油ギッシュな坊主頭の男。
日本で言うと誰でしょう? 何かとてもセクシーです。
彼は街中で一人の女性に一目ぼれします。
小池栄子そっくりなその女は恋人との待ち合わせ中。
恋人の顔を見て、スイッチが入った男は突然女性の唇を奪う。
なんてひどい。
私だったら、ショックで死んでしまいます。
男の愛は歪んだ形に進み、自分が管理する売春宿で彼女を縛ることにします。
これはいつものギドクの「極限世界」ですね。
船の中であったり。島の上であったり。いつも逃げ場がありません。
不思議なのは、男は決して手に入れた女を自分のモノにしたりせず
ずっと見守っている。
この言い知れぬ映像のパワーは、男の気持ちの中に観客を巻き込んで
だんだん心地よくなってくる。
私はSMの経験はありませんが、縛られてだんだん気持ちよくなってくる感じ?
なんかそんなん。
そして、ワカラナイエンドに向かって映画は進んで行くわけですが
理屈じゃない。
こんな男がいるんだ!!
という納得感。
原題はなんというか知りませんが
邦題は『悪い男』 確かに悪い男。しかし、どこか許せる男。
それは監督の演出の力なのか、俳優の力なのか本当にわかりません。
ギドクの映画は催眠術です。
物語には起承転結なんていう人がいますが。
この話には、そんなのは当てはまるのでしょうか。
無理に当てはめる必要すらない。
起は確かにある、あとは承承承承承承承承で結です。
いや結んでんのかな?
ひっばるチカラと魅力さえあれば、映画は観客の心をとらえる。
ルールなんているもんか。
そんな話しです。
クヨクヨしている人は見ないほうが良いと思います。
ハバネロとコーラで満腹になりたい。そんな人専用です。