武士の一分
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いやぁ~私も見るんですね。抱かれたい男№1を。

キムタクは基本的にはダメで。

SMAP と居酒屋に行って座敷に座る場合、この方は同じ列の一番遠いところって決めてます。

ちなみに正面は中居くん。となりは慎吾くんと吾郎ちゃん。

くさなぎくんは中居くんのとなり。

…まぁ、こんな事ないか。


さて監督は山田洋次です。

原作は藤沢周平で舞台は庄内藩と思われるところ。

つまり『たそがれ清兵衛』に続くハナシって感じでしょうか。

山田監督作はほとんど興味がなくて。

寅さんも長距離バスの車内とか。学校とかで見た程度。

知り合いが出ているので『学校』は見ましたが。

『幸せの黄色いハンカチ』も見てないし。

『キネマの天地』は見たか…と考えなくてはならない程度。


でも『たそがれ』は高く評価しておりまして

あのダメダメやもめ武士を演じた真田広之。その人を抜擢したキャスティング。

っつうか、アレは真田広之でなくてはなりません。

最後の持って行き方。ヤラレターって思いました。


で『キムの一分』はどうかっていうと。

最初、この「一分」がナンなのか。全然知りませんで。

まぁ盲目の武士というのだけ知ってました。


簡単な物語を申し上げますと…

※8割解説します。ラストのみ反転文字。

お上のお毒見役がお仕事のキムさん。

ある日、毒貝を食べて瀕死の重症になります。

この貝の副作用は目に傷害が起こるって事で、キムさんも盲目になります。

労災のなかった昔。

武士が視力を失うと、死んだも同じ。

会社の補償もなく、これからどうする?です。


おせっかいの親戚達が集まって話し合い。

とにかく使えるコネを使いまくって、慰謝料もらえるようすれば?

って事で。

同僚が憧れる美人妻の檀れいが頼った先は

昔から顔見知りだった坂東三津五郎(元八十助)。

現在、キムさんの会社の幹部職にある人です。

その甲斐あってか、キムの身分は生涯保証されるとの事。

キム自身も

「よかったじゃん」

と、胸をなでおろします。


そんなある日、おせっかいで口うるさいキムの叔母さん・桃井かおりさんがやってきて

「あんたの女房、ラブホから出てくるとこを見たって人いるのよ」

と、告げ口。

盲目で妻を監視しきれないジレンマに陥ったキムは、下男の笹野タカシ(無敵の助演男優)に

妻の尾行を命じます。

そして知ってしまった妻の不貞。

相手は近藤サトと離婚したあの坂東さんでした。


自分の身分補償は妻の身体と引き換えだったってわけ?!


激怒したキムは自暴自棄になり妻を離縁。

が、直後に元同僚からキムの身分補償をしたのはお上が

「自分の身代わりになったために視力を失ったとはゴメン」と

キムに感謝して<自ら下した裁定だったと知る。

って事は妻は抱かれ損?!


あのおっさん~!?


と、キムは激怒。これがタイトル「武士の一分」というわけです。

二人は決闘する事になりますが、キムは盲目。

坂東さんは柳生新陰流の心得を持つもの。

ところがキムは勝っちゃいます。

片腕を失った坂東さんは病院に担ぎ込まれますが決闘の趣旨は言えない。

結局、腹を切って自害。

あの使い手に勝った武士は誰だと噂になりますが決闘はキムと笹野さんだけの秘密。

妻の仇を討ち、武士の一分を守ったキム。

※ドラックすると読めます。ここネタバレ注意

不味い料理しか作れない笹野さんに代わって、女中を雇う事になります。

そして食べたご飯はおいしい…

「笹野さん、これあんた炊いた?」

「いや…女中です」

「つれて来い」「いや…そんな使用人ですし」「つれて来い!」

そして出た来たのは檀れい。

キムは味で気づいていたのです。そして二人はモトのさやに…

めでたしめでたし。


最後の反転部分については、私は途中でわかっており。

つい「たそがれ」と比べ。役者の格っていうか。ねぇ。

でも、いつものような口もごもごも最小限になったキムはなかなか頑張っており

一定の評価はいたしました。

ただ「武士の一分」という言葉の重さと、その内容の軽さにギャップを感じた私。

清兵衛の方が背負っているものが大きかった。

それが作品への感情移入に比例してしまいました。

と、いいつつ。15分だけ見てやめよと思いつつ

一気に2時間見れたのは、山田洋次力なんでしょうね。

見て損。という事はないと思います。