ここんとこ、実在の人物を題材にしたドラマが流行っていますよね。
一応、気になる派の私はビデオ録画でチェックです。
特に香港研究家の私にとって、アジアの大物は大切な存在。
ドラマとして…というよりも。
ちゃんとアジアを描いているか!?というチェックポイントが加わるわけです。
今回のテレサ・テン。
- テレサ・テン
- 永遠の歌声~テレサ・テン(1)~オリジナル曲のすべて
演じるは、木村佳乃ですが。予告編を見てびっくり。
「あっ生き写し!?」
なので、多少期待してしまったわけですね。
で、もちろん。歌が吹替なのは覚悟していました。
っていうか、妙に舌ったらずな物まねとかされても気持ち悪いしね。
そして、ドラマが始まってびっくり。
テレサはじめ。その家族も全員日本語です。
…う~ん。韓国ドラマを吹替で見てると思えば良いものでしょうか。
気持ち悪い~
下手したら、友近と彼氏の『ハイスクール』コントですよ。
いやいや…不愉快。
何がってね。テレサは台湾人なんです。彼女の人生には台湾がつきまといます。
台湾て、特別なトコロなんですよ。
言葉だって北京語ではないし。
台湾において、台湾語を話すのと北京語を話すのでは大きな意味がある。
だから、彼女自身TPOに応じて言葉を使い分けていたはずです。
ドラマの脚本は堤真一出演『ピュア』や『星の金貨』を書いた龍居由佳里さんで。
うまくまとめて感動にもって行くチカラはあるんです。
なのになのに。
台湾とテレサの関係が、全編日本語では描ききれない!!!
『ポリスストーリー』でジャッキー・チェンの恋人役を演じていたマギー・チャンの出世作で
香港映画『ロアンリンユイ』というのがあります。
これは中国の伝説の女優を描いた作品なんですが。
リンユイ自身、上海出身でいろいろ苦労して。北京語や広東語で内緒話されてワカラナイ
みたいなシーンがあったんです。
金城武の『不夜城』でも、同じシーンが原作にはありますが、映画ではメチャクチャになってました。
これがないと、テレサの苦労が半分も伝わらないなぁ。
なんとなく、人気者だから政治に利用されて苦労したって程度。
上戸彩の『李香蘭』の方が良かったかも。
中途半端な中国描写も、うわ滑ってた感があるし。
結局、中国に興味のない人にはスルーの部分ではありますが。
なんか走りすぎていたような…。
結局生きている間、テレサには安息の地はなかった。
ということなんでしょうか。
とてももったいない気がしました。
原作者で、テレサの研究者である有田芳生の意見を聞いてみたい気がしますが
現在選挙準備中のため、テレビ自粛中。
あ~残念。