※旧ブログ 2006/11/07の転載記事です。

東野 圭吾, TV LIFE編集部
手紙 オフィシャルブック

さきほど、鑑賞を終えたばかりのほっかほかです。
火曜の昼間の観客は10名足らず。
「こりゃ泣いても大丈夫かな…」という劇場内。

今回は「見てから読むか。読んでから見るか」という、昔の角川のキャッチフレーズぐらい悩みました。
先日、大阪でたまたま『なるトモ』という番組のDJ中山コウタの映画紹介のコーナーで
初めてこの作品の事をしった(遅まきな)ワタクシです。

その帰り、必要に迫られる部分もあり…空港にて原作を購入。
なかなかの厚みながらたったの1週間で読んじゃいました。
殺人犯の弟となってしまった主人公の何年にもわたる苦悩…。
それはそれは丁寧に描写され、
私自身。主人公と同じ差別を受けている錯覚に陥るほどです。
ただ残念だったのは。映画のキャスティンク゛を知って読んでいるから。
イマジネーションは少なめで。山田孝之を私が演出する形で読みすすめます。
これを知らなかったら…妻夫木かしら。瑛太かしら。なんて想像できたんでしょうね。

さて映画です。
監督は金八の演出を長くつとめてきた生野慈朗だからなのか…。
とても誠実に、順番通りに原作を進めると言った感じです。
大きく違うのはバンドをやってた主人公がお笑いを目指していた事。
それと大学にも行ってなかったような。これ、違うと困るんだけど。
で、主人公は差別と戦うわけなんですが。これを絵にすると教育映画臭くなるんですね。
あぁ~金八だ。
原作の良いところをつまんでつまんでつなげてあるんですが。
結果、主人公の苦悩がカットされてる。
私は原作を読んでるから、行間がつまるけど。読んでないとどうなの?って感じ。
相手役も沢尻エリカでよかったのか。
原作では、ひたむきに愛されてもないのにずっと主人公を応援してくれてる女です。
沢尻エリカだと、主人公も好きになるだろうと。あと強そうだし。
…誰が良いかな。ちょっとブスで。でも明るくて。強くて。
光浦の相棒の大久保さん? いや、違うな。誰だろう…。蒼井優?

で、ラストシーンを見て。「だからお笑いの設定がいったわけね」
と、判明しました。詳しくは言いません。
ただ、やはり消化不良です。原作が良すぎる。

あとですね。小田さんの声はほっといても悲しい!
あそこで『言葉にできない』は、どんな絵でも人は泣きます。
日本生命のせいです!
私は泣かなかったけど、数名号泣してました。
でも私は消化不良です。

ただ…ひとつ言えるのは。予告編で『あなたを忘れない』という映画をやってて。
『冬ソナ』のパク・ヨンハのパパが出てきてボーッと見てたら。
「スヒョン」って言ったんです。私はこれで泣きそうになりました。
李秀賢さんの事です。あの新大久保の駅でバカな酔っ払いのために命を落とした
韓国人留学生です。この映画を見ようと心に決めました。

…『手紙』は。
原作を読まずに映画を見て。後で原作が正解だと思います。★★★☆☆