旧ブログ06年3月20日からの転載記事です。
裁判にもなって、修正だとか無修正だとか騒いだ『愛のコリーダ』は阿部定の話。
その陰に隠れた名作といわれているのが『愛の亡霊』なのだそうです。
- ポニーキャニオン
- 愛の亡霊
『愛コリ』で獲れなかったカンヌで、翌年リベンジを果たした作品と言えば実力は証明済みですよね。
そんな作品をまたまた、ギャオで見ました。
ちょっと大島渚に凝っている私なのです。
ネタバレ(読んでもさほど影響ないと思われます)
![]()
お話は、浮気した女房(吉行和子)が浮気相手(藤竜也)にそそのかされ、亭主(田村高広)を殺す。
しかし、殺人の恐怖から、二人の浮気は封印。
一緒になれるわけでもなくときを過ごすうち、亭主の不明が近所の噂のタネとなる。
帰らない亭主は村の人々の夢に現れ無念を訴え、妻や子供にも訴え始める。
幽霊に追い詰められた殺人者は追い詰められていく。
ネタは超簡単です。
しかし、強く印象に残る。それは何故か?
人を殺すサスペンスはいくつもあります。しかし、殺した事の良心の呵責を真っ向から
描いている作品は少ない。しかも死者が口を開く。
見ていて「人殺しに明日はないな」と、強く思います。
それは、現在放送中の『白夜行』も同じで。さらに罪を犯したりするしかなくなる。
こういう、映画のチカラによる語りかけというか、提言って大切だなぁと思いました。
前にも書いたように現在の日本において、映画とテレビドラマの境はほぼありません。
しかし、昔の作品をみるとこうやって
映画だから描ける世界ってあるのだなぁ。と痛感します。
やっぱし、昔の映画監督って偉大なのですね。
今回もジャッジ甘く★★★★★。