ブラブラ歩いてテキトーに見つけたバーに入る事にした。

階段を降りて、地下1Fにあるそのバーは入る前からドゥンドゥンというベース音が聞こえた。
中に入ると、ぐるりと長細く囲んだカウンター席が並び、中心には氷の中に紛れたいろんな種類のアルコール瓶が無造作に積まれている。
そのカウンター席に座って、目の前にある好きな瓶を手に取って飲むという事だ。
こりゃ店員そんなにいらないね。
私はアップルサイダーと書かれた瓶を取って飲んだが、ローズは何がいいのかわからないといつまでも瓶を見ている。そんな事をしていると、店員が声を掛けて来た。

「日本人?」

カタコトだったけど、日本語だった。日本語で話しかけられたから、日本語で返すと、理解している様子。話を聞いていると、彼は大学で日本語を学んでいたという。
まだ迷っているローズを見て、その店員は

「何が飲みたい?」

と、言いながらオススメの瓶を選んでくれたが、ローズは首を傾げた。

「スカイブルーみたいなのがいい。」

ああ、スカイブルーね。と言い、店員がどこかへ消えて行く。どうやら作ってくれるみたいだ。
なんだ、注文すりゃ良かったかななんて考えていた私だったが、後にやっぱり瓶がいいわと思う事になる。
しばらく経って出て来たものは、小さい三角グラスに入った青色のカクテルだった。


$気ままなアミーガス

めちゃちっちゃい


「ネットで調べて作った」

とその店員は言った。大丈夫か。

ローズは少し飲んでみたものの、アルコールが強すぎてハッキリ言っておいしくなかったのだが、せっかく作ってくれたものだと思い、ローズは「おいしい。」と、気を使った。が、やがて耐えきれなくなったローズは「これあんまりおいしくない」と、ストレートに暴露。

「ちょっと飲んでみて」

とスカイブルーっぽいそのカクテルをその店員に勧めた。

「え、そう?」

と、言いながらカクテルを飲む店員はすぐさま苦い顔を見せた。

「ダメだこりゃ。」

店員はすぐさまそのカクテルを捨てに去って行った。
あのカクテルは忘れてくれと言い、今度はオロナミンCっぽい味のお酒をサービスでくれた。

これはうまい。

その店員と、その店員のボスと、その仲間らしき女の子と話ながら、時は過ぎていった。。。



2時は回っただろうか。次の日もあるので、私達は帰る事にした。
その店員達と別れ、寒いソウルの街でオレンジタクシーを待っていると、後ろから男が声をかけてきた。

誰だ。

と思ったらさっきの店員だった。

どうやらタクシーを捕まえて行き先を韓国語で伝えてくれるそうだ。カムサハムニダ。

という訳で、無事ホテルに到着し、ロビーへ。

受付は陽気な兄ちゃんと笑顔がかわいい女性。ローズが「イェップダ(キレイですね)」と、言うと、うれしそうに「어럴야누러렁리머언머오넝イェップダ」と返された。イェップダだけ理解出来たが、あなたもキレイですよと言われたのだろうか。
夜中なので静かに静かに廊下を歩いて部屋に入ると、疲れでダウン。
あ、お風呂は入ったけどね。


おつかれさま~っと次の日へ続く・・・。