人だかりの中心で微動だにしないストーンマンは置物のようだった。
だけど、1人の少年が近づくと、フューフューと口笛なのか甲高い音をならし、ロボットのように無機質な動きで少年にアメをあげていた。
何個も・・・。


いったいいくつアメを持ってるんだろう??
少年が去るとまた元の置物に戻り、ピクリとも動かない。
しばらく見ていると、今度は1ドル札をにぎりしめた観光客が彼と写真をとるために近づいていた。
頭をなでなで・・・。
いじられている。
いいなあ。
肩を抱かれて写真をとる女の人達。
いーなー。
なんて思っても人だかりの中心に行く勇気が湧かず、二の足を踏んでいると、
「私一緒に撮りに行って来るよ!!」
と、ウキウキした様子で1ドル札を握りしめ、オリビアはストーンマンの元へ行ってしまった。
なんて勇気のある人だ。うらやましい。
彼女が近づくと、ストーンマンはまた口笛をフューフューと鳴らした。
そして彼女の手をとり、くるりと回してから手にキスをした。キャー。
それから頬にもキス。
そのまま写真をパチリと撮った。う~ん、いい思い出だ。
オリビアが去ろうとすると、彼は「call me」といったようにジェスチャーをすると、まわりがドッ湧いた。
戻って来たオリビアは大興奮だ。
「緊張したよー。」
と言い、
「帽子の下から覗いたけどイケメンだった!!!」
と、大喜びだった。
「ジェシカも撮ってきなよう。」
と、言われたけど、やっぱり勇気がでないナー。あーやだやだ。小心者の私よ。
「M&MSでおもやげ買って、まだ居たら撮るよ。」
と言い、私達はM&MSへ向かうのだった。








