やっとこの日が来た。

といってもいまだに現実感が薄い。
胸の高鳴りと共に、これから本当にラスベガスに行くのだろうか?という気持ちを正直抱かずにはいられない。
会社が終わって連休第一日目の今日12月30日。昨日まで仕事仕事のリアルな日々が嘘の様に今日という夢の時間に放り出されたばかりの私はとまどう暇も無く、旅行に持って行く荷物を出発ギリギリまで準備していた。

空港内の集合時刻は午後1時5分。

朝早く起きなくてもいいという余裕が私をのんきにさせたのだろう、出発時間の11時には慌てて準備してセントレア空港(中部国際空港)へと向かった。

ありがたい事に名古屋駅まで母親が送ってくれたのだが、クレジットカードを忘れたと途中で気付くと頭を叩かれた。
その名古屋駅から電車でゆらゆら30分、セントレア空港内に電車は到着する。重いスーツケースを電車から引きずり降ろし、いよいよ来たなと私はまず空港内を見回した。

オリビアとの待ち合わせの12時には間に合わなかったものの、彼女が私の5分差でやってきた事に同類の匂いを感じる事が出来た。
わざわざ三重から車で約1時間かかって娘を送り届けた彼女の父、八郎さんに別れを告げ、私たちは集合時間までにセントレア空港でショッピングをする事にした。


海外旅行にお菓子を持って行く人は多いだろう。


これがザ・日本人なのである。昔、海外留学をしていた時、カラムーチョ等いろんな日本のお菓子を大量に日本から送ってもらった際ルームメイトのメキシコ人に

「日本人はみんなそうだ」

と呆れられた事もある程だ。

セントレア内にはいろんなお店があるが、駄菓子屋もある。
旅行に持って行く=駄菓子という概念は遠足で植え付けられたのだろうか、私たちは迷わずその店に入った。
いろんなお菓子をちょっとずつ楽しめる。これが駄菓子のいい所である。
昔ながらの店構えのその店にはいろんな駄菓子が置かれてあり、迷ったが時間制限があるため通常使わない何倍かの集中力を働かせ、自分なりのよりすぐりのお菓子を買う事ができた。

後は最後に食べる日本食探しである。

たった7日間日本を離れるだけだというのに駄菓子を買ったりと、どうしてこんなに日本の食に未練がましいのだろうか。専門家に分析してもらいたいくらいだ。

私たちは日本食を探してお店を彷徨い、結局純粋の日本食ではないがラーメンを食べる事にした。ガッツリ系でもなければ物足りなさも感じさせてくれない、すばらしい料理ラーメン。もう何も思い残す事の無くなった私たちは集合場所へ向かった。

集合場所、と書かれてあったのでてっきり同じプランのお客が集っていると思いきや、旅行者らしき姿の人など一人もいなかった。ただ人気の無い屋台みたいに即席のブースに一人、空港の従業員がいるだけだった。ツアーじゃないので団体で行動する訳ではないから集合場所というよりはチケットの引き換え場所と記載してもらった方がわかりやすかったですな。

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ここで話を中断していろいろ説明すると、私たちはまず

国内線で《成田空港》へ向かい、
   ↓
そこから《ロサンゼルス》で乗り換えて、
   ↓
《ラスベガス》へ到着
   
という経由だらけの路線をとっている。経由だらけというのも言い過ぎかもしれない、海外旅行には珍しくない路線なのだから。しかし海外旅行に行った事が無い人にはめんどくさそうと思われてしまうかもしれない。

ではなぜ経由するかというと?

もちろん、安くなるからです。なぜ安くなるかわかりませんが、経由は安い。そんなイメージのみの知識です。

行き先が長距離の場合、かえって経由した方が楽という解釈もある。エコノミーでしか席が取れない私たち小市民には何時間も狭い空間に座らされる事で着く前からいくらかのストレスを強いられるだろう。乗り換えした方が気分転換になっていいのかもしれない。

さて、機内には液体物は持ち込みが制限されており、持ち込む時は縦横合計40センチの透明な袋に入れなければならない。
1人一袋、液体物の中にはマスカラやヘアジェルも入っているから油断ならない。とは言っても機内で液体物を扱う事もめったにないだろう、
マスカラやヘアジェルもあえて機内で使う事も無いので特に不便な所は無かった。飲み物等も搭乗口付近の店で買うものはOKらしいし。

ただ、帰りの便でショックだったのが、免税店での品を機内に持ち込めないという事。免税店で買い物する時点でスーツケースを預けている状態だから、免税店で何かを買うとなれば必然的に機内持ち込みになる。そうなると液体物の制限オーバーで持ち込めなくなる。だから買えないのだ。
化粧品、特に香水は小さい物がたくさん入ってセットになったものがあるからお土産には絶好の品だというのに・・・。なんて残念なんだ。

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チケットを受け取った私達は今まで引きずって来た重い重いスーツケースをチェックインカウンターへ預け、途中、売っていたくりきんとんに後ろ髪引かれつつも手荷物検査へと向かった。

そんで呑気に飲み物買ってたりしたら出発の10分前になってしまい、あわてて飛行機に乗り込む私達であった・・・。