盛夏恒例 夏まつり 上野鈴本演芸場
「さん喬権太楼特選集」第六夜



台風7号直撃のさなかの夜の部。

帰りの電車大丈夫かな?
休演にはならないのかな?
…不安な気持ちで上野に向かいました😓


落語家さんたち、
お辞儀をして客席を見渡して、


「こんな天気のなか、ようこそいらっしゃいました」から、
「(こんな日に)なんでいるの?」まで(笑)


権太楼師匠がマクラで、
「もしやお遠くから来られている方で、
帰れなくなった場合は、鈴本さえよければ、
新治師匠がいらっしゃるので(上方落語の新治師匠は上野に宿を取っている)、
一晩中でもね、
鈴本さえよければ、ですけど」

(新治師匠がよければじゃないんだ…w)


そこで気がつきました。
寄席は雨のせいで早く閉めるのではなく、
雨で難儀している人が雨宿りに寄る場所なんですね。


柳家吉緑/猫と金魚
🌼勝丸/太神楽曲芸
三遊亭白鳥/老人前座じじ太郎
春風亭一之輔/新聞記事
🌼米粒写経/漫才
柳家三三/道具屋
柳家喬太郎/えーっとここは
露の新治/蛸坊主
仲入り
🌼林家二楽/紙切り
柳家権太楼/青菜
🌼小菊/粋曲
柳家さん喬/たちきり



白鳥師匠の新作は、
少子化で将来の落語界は真打ちばかりで若手前座がいなくなり、
ハローワークで80才の老人を前座として雇う、というハチャメチャな話で面白かったw


喬太郎師匠も新作。
若手と定年間近のサラリーマンふたりがふと入った喫茶店で見るまぼろし。


ジェネレーションギャップ(自分はおっさん寄りですね)に大笑い。


紙切りの二楽師匠。
お客さまからのお題が「正楽師匠の盆帰り」

「お身内だけの家族葬だったので、

弟子は葬儀に出てないんですね。
そのせいか、未だにピンとこない、そのへんにいる気がする」と笑わせながら、
『正楽師匠がお神楽の紙切りをする姿』を切り上げお見事、胸熱でした。


権太楼師匠。
毎年恒例の10日間、鈴本から「好きな演目をやっていただいて結構です」と言われているが、


「『青菜』は去年もやりましたが…?」と圧をかけられ、
「『青菜』は真夏の暑っーーい時にやるのがぴったりなの!」

権太楼師匠はもう顔だけで面白くてズルい。


トリのさん喬師匠『たちきり』
若旦那と芸者の切ない悲恋物語。


小糸ちゃんの「お手紙書いてもいい?」が、

初めのうち健気で可愛らしいが、

だんだんその一途さが恐ろしく、
怪談噺のような凄みがありました。


台風7号の雨風の中、行った甲斐がありました😆


お仲入りでは鈴本売店のカツサンド。

パッケージもかわいい。