村上春樹と名古屋。そして「東京するめクラブ」掲載店の生存確認をするベネ@名古屋日誌 | 名古屋に住むドイツ生まれのぬいぐるみの活動日誌

名古屋に住むドイツ生まれのぬいぐるみの活動日誌

ドイツ、ケーセン社のぬいぐるみと名古屋に住んでいます。主にドイツに住むベネの両親が心配しないように日誌を書いているという設定です。内容はドイツ、鉄道成分多めです。

ドイツ生まれのペンギンのぬいぐるみ、ベネです。ぼくには、ぼくにそっくりな弟「リヒャルト」がいます。ミュンヘン・横浜育ちの弟は、ぼくのことが好きすぎて、「ベネになりたい」という危ない思考の持ち主ですが、現在、物理的距離が離れているために大きな問題はありません。

 

※左が弟のリヒャルト、右がベネ

 

年末までオミクロン株がそんなに問題視されていなかったので、弟は、名古屋に来る気満々で、「村上春樹の紀行集「東京するめクラブ 地球のはぐれ方」にでてくるあのお店に行きたいんだけど・・・「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」に出てくる場所に行きたいんだけど、とハルキニストらしいことを言っていました。

 

そうなんです。弟は、文学書を一冊も読まない家の子なのに熱心な文学少年(ペンギン)!そして、こじらせ系でハルキニストというチョー面倒くさい設定なのです。そんなわけで、押しの強さにやられて、腰が重いベネも「東京するめクラブ 地球のはぐれ方」の前半だけお店の存在を確認することにしました。

 

 

 

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簡単に「東京するめクラブ 地球のはぐれ方」について説明すると、2004年11月から月刊誌『TITLE』に不定期で連載された紀行文「東京するめクラブ」をまとめたものです。訪れた場所は、名古屋市、熱海市、ハワイ、江の島、サハリン州、清里で、アイスランドだけ「ラオスにいったい何があるというんですか?」に収録されています。つまり、2022年の時点で、18年前の情報ということです。

 

村上春樹ご一行が名古屋で訪れた場所は、「魔都、名古屋に挑む」編にあります。喫茶マウンテン、小倉トースト、鉄板焼スパゲティー、美宝堂、名古屋ボストン美術館、女装クラブ、珈琲ぜんざいなどが紹介されています、読んでいくなかでわかるのですが、村上春樹が「ここに行きたい!」と言って行ったわけではなく、コーディネーターが「名古屋以外の人が感動するのはここ!」という観点で選んでいるようなので、少し偏りがあります。この本をきっかけに名古屋グルメ‥名古屋B級グルメが注目され、みそ煮込みうどん、あんかけスパゲティなども有名になったそうです。結構、調査結果が長くなってしまったので、どんどん行きます!

 

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2022年1月生存を確認!喫茶マウンテン

■喫茶マウンテン

■住所:名古屋市滝川町47-86

 

喫茶マウンテンは、たまに車で近くを通るので知っていました。でも入ったことはありません。このお店は、大学生向けに大盛りスパゲティやピラフを安く提供するお店でしたが、甘いもの好きであった初代店主が「この世にないモノを作る」というコンセプトのもと1990年代に「甘口抹茶小倉スパゲティ」を開発したそうです。

 

その後、さまざまな奇食を開発したため、メニューの多さもカオスです。また、メニュー名からは実物が想像しにくいものが多いため、怖いもの見たさで注文を楽しむ人もいるそうです。今はネット社会なので、事前学習もできます。あまりの量の多さに完食できない人も多いので、食べきれずに残すこと「遭難」、食べることは「登山」、一人でたいらげるのを「単独登頂」、完食すること「登頂」と言います。

 

普通に考えれば、すごい量のパスタ(またはライス)を食べることになれているドイツ人でも、名古屋独特のあのフニャフニャ麺のスパゲティ‥となるととても食べきれないような気がします。

 

ベネは小食なので行きませんが、リヒャが行きたいと言ったら、行ってしまうかもしれません。東京に住む人で喫茶マウンテンに行った人に取材したところ、遭難したそうです。行ったきっかけは、村上春樹だってさ。フーン。

 

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2022年1月生存を確認できず!どんぶり屋弘太郎

■どんぶり屋 弘太郎 「しゃちほこ丼」

■廃業か?

 

2004年当時、名古屋ならどこでもありそうな「エビフライを丼の左右に背中合わせに突き立てるスタイルの丼もの」。それが、しゃちほこ丼です。2022年現在、お店は消滅しましたが、丼ものとしては、広まっているようで、ベネも熱田神宮のきしめんやで、写真をみて決めましたが、実際にはエビフライが並行に並んで渡されたので、写真撮影用にわざわざ立てたという過去があります。弟の前では、エビフライ丼とかを頼むときに、お店の人に「しゃちほこのように立ててください」と言えば、すむような気がします。

※写真はビリー

 

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2022年1月生存を確認できず!ブラジャー丼(ダブル丼)

■忠助・加藤など

■廃業か?

 

2004年当時、「忠助」「加藤」などの定食屋で食べることができたというブラジャー丼(ダブル丼)。簡単に言うと二種類の丼の器がくっついているという見た目に由来した名称のようです。これは、検索によると「絶滅危惧種」らしいです。まだ、名古屋市内では食べられるところがあるようなので、検索してから行くといいと思います。見た目だけなので、たぶん、弟はスルーしてくれるはず。

 

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2022年1月生存を確認できず!あんかけスパゲティー

■イタリアン あんかけスパゲティー

■廃業か?

 

2004年当時、すでに30年の老舗と書かれていたので、廃業していてもおかしくないはず。興味深いのが、イタリアン(店名)の、あんかけスパゲティーは、太麺スパゲティー麺にナポリタンの具を炒め、とろみをつけたもの。今のあんかけスパゲティーの麺は、太麺だけどもっとコシがなくて焼きそばの麺のようなので、この18年間の間にあんかけスパゲティーも進化したのかもしれない。あんかけスパゲティーのお店は、チェーン店もあるので、探すのに苦労はしません。

 

ちなみに名古屋には「インディアンスパゲティー」「イタリアンスパゲティー」もあり、ベネのオーナーは実家でインディアンスパゲティーを食べていたので、何の違和感もなく、ベネPに出していたらしいです。イタリアンスパゲティーは、鉄板皿の上にナポリタンスパゲティがのせられ、余白部分に溶き卵が流され固まったスパゲティーのことで、よく見るメニューです。

 

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2022年1月生存を確認!まことや

まことや 味噌煮込みうどん 

■住所 愛知県名古屋市昭和区檀溪通4丁目

■住所 愛知県名古屋市天白区保呂町1819

 

調べてみると2つの「まことや」が見つかり、巻頭の地図の感じから、天白区なような気もするし、でも昭和区のほうかもしれない‥というわけで二店舗ヒット。ベネ、意外と味噌煮込みうどんが好きなんだよね。いつも頼むのは、エビ(天ぷら)入りなんだけど、近くのお店では、たまに餅を入れてもらうこともあるかな‥と次にたのむメニューをすでに決めているドイツ人らしいベネでした。

※ドイツではお店に入る前にメニューがあるため、着席する前に注文を決めておくことが多い。いつ注文取りに来るかわからないしね。

 

※行きつけの山本屋総本家の味噌煮込みうどん

 

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2022年1月生存を確認!加藤珈琲店

■加藤珈琲店 珈琲ぜんざい

■住所 愛知県名古屋市東区東桜1丁目3-2

 

誰かのブログを読むだけで、行きたくなる加藤珈琲店。珈琲ぜんざいとは、コーヒーの中にあずきと白玉と栗が入っているらしい。

 

暑いのと冷たいのがあって、「金しゃち珈琲ぜんざい」(ホットコーヒーをかけるもの)と「冷やし珈琲ぜんざい」(アイスコーヒーをかけるもの)らしいです。冷たいのがいいんだけど、今は冬。やっぱりホットかなぁ。コーヒーは「かける用」と「飲む用」(2杯分)がついています。さすが、隠れたコーヒー王国、名古屋。コーヒーの飲み方、食べ方もバラエティに富んでいます。弟が「この店に行きたい」と言ってくれるのを祈って。弟が来なくても夏に行こう♪

 

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2022年1月生存を確認できず!ユーモア

■ユーモア

■確認できず 

 

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すでに18年前の情報ですから、名古屋グルメのトレンドも変わっています。村上春樹には、また名古屋に来てなにか食べて、SNSでちょちょい、とツイートしてバズらせて、ほしいものです。名古屋で取材するときにベネがお店をコーディネイトしてもいいですよ。

 

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