名古屋に住むドイツ生まれのぬいぐるみの活動日誌

名古屋に住むドイツ生まれのぬいぐるみの活動日誌

ドイツ、ケーセン社のぬいぐるみと名古屋に住んでいます。主にドイツに住むベネの両親が心配しないように日誌を書いているという設定です。内容はドイツ、鉄道成分多めです。

このブログは、名古屋に住むドイツ・ケーセン社生まれのぬいぐるみたちが「ドイツに住む両親に日々の生活を報告する」というスタイルで書いています。2021年1月から東京から名古屋に引っ越したため、東京とは違う名古屋文化を観察して記事化しています。また、アフェリエイトやメルマガなどへの誘導はありませんので、安心して最後までお読みください。

主なぬいぐるみ
★ベネディクト(ベネ)
ドイツのケーセン社の「コウテイペンギン赤ちゃんミニ」
貴族のような交友関係と猪のような行動力を持つ、研究家肌の子。

★ヴィルヘルム(ビリー)
ドイツのケーセン社の「コウテイペンギン赤ちゃん」
おしゃれなものとはやりものに目がない鉄オタ。北欧大好き♪

★マックス
ドイツのケーセン社の「シマリス」
個性が強いペンギン族と一緒に住んでいるのにストレスゼロという不思議くん。同じ顔、同じ名前の妹が2人いる。一人は同居、一人はリヒャの家にいる。

★リヒャルト(リヒャ)
ドイツのケーセン社の「コウテイペンギン赤ちゃんミニ」
ベネの弟。裕福な家で暮らしているのに、ベネになりたくて性格をこじらせている難しい子。

人間
☆ベネのオーナー
ブログとベネの持ち主。

☆ベネのオーナーの夫(ベネP)
日本人の良いところだけを集めた「結婚したい男性ナンバーワン」として表彰されてもおかしくないイケオジ。最近はお腹がツークシュビッツェ。

ドイツ生まれのペンギンのぬいぐるみのベネです。今、ベネは北海道をキャンピングカーで旅行しているのですが、毎日、車のあちこち(架装部)が壊れるのでホトホト困っています。毎日一つずつ壊れるってどうかしてる!


さて、キャンピングカーで旅をしていて困ることの一つに「運動不足」があります。車での移動は便利です。足を動かさずに移動できるってなんて素敵なんでしょう。でも体重は増える一方です。


そんなわけで、車中泊✖️運動✖️温泉がセットになっていると罪悪感が減ってうれしいのです。今日紹介するのは、そんなわがままを叶える美唄RVパークです。



美唄RVパークの紹介

今日紹介する美唄RVパークは、北海道美唄市にある温泉施設「ピパの湯ゆ~りん館」の駐車場内にあります。8台分あるので、予約は余裕があります。トレーラーは応相談ですが、7メートルまでのキャンピングカーなら断られないみたいです。



嬉しい特典!

なんとRVパーク利用者には特典があります。


まず、ほとんどの人が利用するお風呂です。RVパーク利用者は特別割引があります!なんと入浴料が650円⇨350円。当日中は何度でも入れます!


泉質はトロリとしていて、ずっと浸かっていたい、そんな温泉です。もう、この温泉のためだけに行ってもいいと思います!


もう一つ紹介したいのが、パークゴルフです。こちらも少し割引があります。到着したときに他の人に勧められたので2コース周りました。朝は朝で現地の人がたくさんきました。ゲートボールの代わりなのかも。


ベネは下手くそだし、みんなに見られて、恥ずかしいなぁと思っていてモジモジしていたら、地元民に「さっさと回りなさい」と声をかけられて、「人が多くて恥ずかしいです」と言ったら、「こんな空いているところはないよ」と言われましたが、数珠つなぎのように次から次へとグループがプレイしていました。みんな朝から元気です。このコースは国際認定コースらしく、ちょっと良いコースらしいです。道具は借りれるので、手ぶらでどうぞ!



ご飯はどこで食べるの?


もう一つの興味、ご飯についてです。周りにお店はないので、自炊もしくは途中で買ってきて食べます。ちなみに外での調理などは禁止です。ベネは途中で買ってきた枝豆を茹でてビールとおつまみで済ませました。


ただ、館内にスナックコーナーがあります。うどん屋やラーメンなどが食べられるみたいです。また、事前に頼めば、夕食、朝食も準備してもらえるそうです。


※流し。電灯なし

あっ、熊が出た

北海道はクマがよく出ると聞きますが、実際には会ったことはありません。ただ今回はニアミスだったようです。


実は到着した夕方ごろ、ベネの車が通ったすぐ後に同じ道をクマが歩いているのを他の人が見たそうです。


そのため、管理人が来て、「ゴミをきちんと片付けること」「戸締りをすること」を言い含められました。その後、警察が来て、同じ説明を受けました。本当にヤバいと退去させられる雰囲気でした。


ベネは「ヒグマかぁ、やだなぁ」と思いながらポンやりしていました。夜中にトイレに起きて、出会ったらどうしよう。そう思ったら、朝まで外に出れませんでした。


翌朝、ニュースで近くの高速道路で熊が自動車とぶつかって死んだと聞き、「あっ、あのときの...」と思いましたが、本当のことはわかりません。


北海道ですからね、クマは出るのです。


※24時間使えるトイレ。きれい!

施設情報

住所:

〒072-0808 北海道美唄市東明町3区

電話:

0126-64-3800

(予約受付時間 10:00~18:00まで)

ホームページ:

https://yu-rinkan.com/

こんにちは。2025年8月にADRIA COMPACT SUPREME SPを買ったペンギンのぬいぐるみのベネです。今日で2週目ですが、すでに4カ所で車中泊したのでご紹介したいと思います。ただ、1カ所はベネのオーナーの実家で、もう一つはnoteに載せていますので、この記事では2カ所の紹介にとどまります。





 

郡上おどりと臨時駐車場

8月15日にベネはユネスコ無形文化遺産に登録されている盆踊り、郡上おどりに行ってきました。この日は徹夜で盆ダンス…盆おどりが踊れるということで、日本人と同じく踊るのが好きなドイツ人のベネも楽しみです。そして、朝まで踊るつもりが、途中でエネルギー切れになり、朝の3時に駐車場で車中泊しました。

 

この駐車場は車中泊が前提らしく、次の日の11時まで使っていいので、「寝ていってね」と言われました。ただ、実際には5組くらいしか朝まで泊まっていませんでしたが、公園にトイレもあり、景色もよく、犬の散歩もできるのでおすすめです。ちなみに飲食店はまわりにはありません。郡上城ビューです。




 

満天の星と美人の湯で有名な阿智村、昼神温泉「ひるがみの森」

 

ここ数年、中信(白馬)の友だちから、「犬と泊まれるところが南信にあるよ。結構いいところだよ」と聞いていて、やっと行くことができました。長野県阿智村です。この村は、「日本一の星空」で売り出し中でして、ロープウェーで山の上に上って、満天の星が見られることから天体観測マニアからも人気です。

 

ここで、車中泊できるところは、「昼神温泉 ひるがみの森」です。普通の宿泊施設なのですが、日帰り温泉も兼ねていて、車中泊プランというのもあります。予約は電話とネットでできます。駐車場所は第2駐車場の一部で、結構広いです。温泉とトイレが24時間利用できます。




 

駐車料金は、車の大きさによって違い、基本的に普通車(縦5m以内)1台分の駐車区画料金2500円(2025年9月まで2000円)と館内利用料(大人1500円、子ども1000円)がセットになって販売されています。ただ、5mを超える場合、2台分の料金です。9月までに利用するなら、大人2人と普通車なら、5000円、ベネの車だと7000円です。くるま旅クラブの割引もあります。

 

この日はお盆だし、雨だったので事前にスーパーにより、食材をゲット。電子レンジで調理し、おなかいっぱい食べました。お盆でなければ、周りの食堂にも行けたかもしれませんが、この日は雨だったので車内で食べることにしました。コンビニは歩くには距離がありますが、車ならすぐ近くにありました。駐車場には炊事場というか水道があるので、車外での調理もできるようです。この日は誰も利用していませんでした。

 

利用車は普通車からキャンピングカーまで幅広く、ほとんどの車に犬がいました。この時期は朝市が毎日開かれています。場所は「昼神温泉 ひるがみの森」の目の前の川を渡ってすぐです。夜はこの期間だけお祭りをやっているようです。この朝市ですが、素朴ですが意外といいものを売っていて、ベネはとうもろこしとはちみつ、餅などを買いました。餅は柔らかくて、そのままで食べられたので、しょうゆをつけて食べました。家に帰ってから近所の人に話したら、「漬物がおすすめ」と言われました。先に聞いておけばよかった。朝6時から8時までみたいです。

 

【基本情報】

* 所在地: 長野県下伊那郡阿智村智里388-1

* 利用料金: 2,500円+入用料金

* 設備: 24時間利用可能なトイレと温泉、水道

 

懐かしい雰囲気の国民宿舎「恵那山荘」

 

この日は近場で車中泊したいということで恵那トンネルの手前、国民宿舎 恵那山荘に行ってきました。一言でいうと雄大な自然の中です。学生時代の部活動合宿やボーイスカウトなどで利用したあんな感じのところです。キャンプ場や宿泊棟、グランピングとRVパークなど宿泊できるすべての方法を網羅しています。

 

今回のベネ家は車内で調理することがメインだったので、食材はスーパーで購入。「恵那山荘」の近くにはお食事処はありません。RVパークは3台。電源もあります。区画は大きくて隣の人との距離を保てます。ただ、炊事場はありません。温泉は天然ではなくて、普通の大浴場に温泉の素を入れたものらしいです。でも温まりました。時間は夜8時までで700円です。これはホームページと情報が違うので、注意が必要です。トイレは宿泊棟のものを24時間使えます。




 

特によかったのが、犬の散歩。敷地が広くて車もあまり通らないので、ゆっくり散歩できます。近くに湖があって朝からボートに乗っている人がいました。楽しそうです。湖のほとりにはキャンプ場があるのですが、そのあたりまで散歩できます。そして逆方向のグランピング場のほうにも散歩ができるので、自然が好きな犬には楽しいところかもしれません。グランピング場の隅っこには、花火OKエリアがあったので、次回はそこで花火をしてもいいかもしれません。この日のRVパークの利用者は3組。2組、犬連れでした。

 

【基本情報】

* 所在地: 岐阜県恵那市笠置町姫栗1703-2

* 利用料金: 2,500円~

* 設備: 24時間利用可能なトイレ、電源、ゴミ処理、水道

 

まとめ

前回までZIL520などで旅行していたので、駐車料金の高さにびっくり。「駐車料金が2台分だと割増料金がないところを探しちゃうよな」と思ったベネでした。だってベネの車はコンパクト。ホイールベースは4mちょっと。5mの駐車場に入るのになぁと思うのでした。

 

3. キャンピングカーを借りて経験を積む

 

ベネ家は、車に関しては「石橋を叩いて渡る」という、実に慎重な行動をとります。そのため、キャンピングカーもメーカー、ベース車両、ビルダーを変えて、約5年間で20種類以上も借りてみたそうです。ちなみにレンタカー会社の了承を経て、修理工場に持ち込んだこともあります。結局、「百聞は一見にしかず」なのです。これから「購入」を検討している人には、いくつか乗り比べることを強くお推めします。ベース車両別に簡単に紹介しましょう。

 

ベース車両「トヨタ:ハイエース」

ハイエースベースのキャンピングカーのほとんどはバンコンです。バンコンの中には、ハイエースのスーパーロングという救急車の個体をベースにしているものがあり、これは天井が比較的高めです。バンコンとキャブコンの視覚的な違いで言うと、後部の扉が観音開きに「パカッと」開き、室内が見えるのがバンコンです。ベネは2種類のタイプを借りたことがあります。

 

 

1つ目は、縦に二段ベッドがあるタイプです。ベッドの長さも十分、ダイニングも余裕があり、非常に快適だったのですが、唯一の難点は天井が低いこと。背が高い人や中腰になりたくない人には不向きです。ベネはレイアウトがコンパクトにまとまっていて気に入っていたのですけど。とりあえず、トイファクトリーのalcobaが近いので、紹介します。

https://toy-factory.jp/lineup/p40224/

 

もう一つは、ハイエースでは珍しいキャブコンタイプ。「C-LH」です。これは、ベッドが非常に広大で快適でした。しかし、ギャレーが小さく、ベネ家には不向きだったようです。

https://rvtrust.com/lineup/c-lh/

 

 

バンコンの利点は、とにかく「取り回しのしやすさ」と「走行中の快適さ」です。欠点は、荷物スペースが少ないことでしょうか。ADRIA Twinはバンコンタイプです。

 

ベース車両「トヨタ:カムロード」「マツダ:ボンゴ」「いすゞ:Be-cam」

ボンゴベースの個体は、最近新作がないようです。多くのキャンピングカーはカムロードベースで製造されています。

 

 

まずは、日本特種ボディー(NTB)の「さくら」というレンタカー専用の個体です。これは何度か借りました。何がレンタカー専用かというと、ギャレーにコンロがありません。おそらくトラブルの原因となることが多いのがコンロなので、外したのだと思います。この車体の良い点は、「走り」です。Be-camはトラックをベースにしているため、クルーズコントロールが搭載されています。国産ではこれだけです。しかし、二段ベッド幅が75~80cmと狭いため、成人には使いづらく、荷物置き場としてしか機能しません。

https://ntbcamp.co.jp/

 

カムロードベースでは、NUTSとVANTECHの車両を借りた経験があります。この2つは、よく売れているので、迷ったら、このどちらかから選ぶとよいと言われています。タイプが違うので、両方乗り比べることを推奨します。

 

ベネが乗ったNUTSのキャンピングカーは、クレソンジャーニーです。セミダブルのベッドは140㎝です。大人2人+犬なら十分、就寝できます。

https://nutsrv.co.jp/lineup/

 

しかし、一度だけ借りて非常に気に入ったのは、VANTECHのコルドランディでした。犬がいる環境では最高のレイアウトだったのですが、気がついた時には既に生産終了。コルドシリーズは頻繁に借りていて、どれも好きでした。

https://www.vantech.jp/lineup/corderundy/index.html

 

VANTECHといえば、Zilですが、その中でもZil520はよく売れているだけあって、非常に完成度が高い車体でした。二段ベッド嫌いなベネのオーナーでも欲しくなる位、すべてが完璧。細かなところにまで「気が利いている」という印象です。

https://www.vantech.jp/lineup/index.html

 

個人的にはZil520かZil NOBLEを購入するつもりだったのですが、なぜか購入したのはADRIA COMPACT SUPREME SP。この予測不能な行動は、ベネには理解できません。オーナーたちの思考回路は複雑怪奇です。

 

ちなみにキャンピングカーを借りる方法は、一般的なレンタカーを借りるのと何ら変わりありません。

  1. キャンピングカーのレンタル会社のウェブサイトを閲覧
  2. 犬が同乗可能か確認(主にサイズの問題)
  3. 利用時にかかる費用を確認(利用料、犬料金、追加の清掃料、保険料など)
  4.  

最近借りた会社の場合、費用はこのような感じでした。

  • 利用期間:春の大型連休に3日間
  • 24時間(1日単位のところもある) × 日数(@3万円 × 3日 = 9万円)
  • 犬料金 × 10%
  • +保険料

おおよそ、犬連れでホテルを利用した時と大差ありません。

 

ホテルでも同じですが、犬の場合、別途、清掃料金がかかることもあります。汚れ具合によっては最大5万円を請求されたという話も耳にしました。簡単な清掃は返却前に済ませておくことを強く推奨します。

 

保険は加入しないことも可能ですが、加入するべきです。なぜなら、キャンピングカーはいつもの車より「いろいろ壊しやすい」からです。まず、車両の外面ですが、枝に引っ掛けたり、角にある石にぶつけたりと、普段の運転では考えられないような接触事故が発生しがちです。

 

そして車両内部では、小さな傷は大目に見てもらえることが多いですが、「ガスコンロの事故」が挙げられます。これは使用者の不注意によるものですが、非常に多いトラブルです。さらに、冷蔵庫や窓の取っ手を破損させることもあります。これらはキャンピングカー特有のハンドルのため、注意していても破損しやすい傾向です。

 

4. そして、キャンピングカーを買ってしまった

 

そして、Kは突如としてADRIA COMPACT SUPREME SPという車体を購入したのです。彼らの思考の飛躍には、ベネも驚きを隠せません。しかし、これが衝動というもので、抗いがたい欲望というものなのでしょう。

 

次回は、ADRIA COMPACT SUPREME SPの具体的な生態について、さらに深く観察していきたいと思います。

ドイツ生まれのペンギンのぬいぐるみ、ベネです。なんと、気がつけばベネは名古屋で5年目の夏を迎えていました。時の流れとはかくも理不尽なものです。最近は真面目な“記録”をnoteに残していましたが、たまにはライトノベル風にゆるく綴ってみようと思います。これは、ベネのオーナーがキャンピングカーという乗り物に、どんな夢を見たのか、その観察記録です。長くなるので2回に分けて配信します。

 

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今年もメロン狩りに行きました


さて、ベネのオーナーのパートナー(K)は定年まで10年を切りました。会社でも45才から早期退職が始まるので、年次を区切って、定年後研修をしています。長い人で38年も社畜をしているのですから、会社の支えがなく、自分一人で生きていくのはなかなか大変なのです。

 

そのため、Kの会社では早い段階からこういう研修をしています。その中で衝撃的なのが、「定年後にやってはいけないこと」の研修だそうです。つまり、手を出して失敗するケースが多いそうです。

 

昔から、男子は疲れたり、定年が近くなったりすると「田舎暮らし」「カフェ経営」「そば打ち」に走ると聞きます。しかし、退職金でこれらに走るケースも多いそうです。

 

もちろんKも健全な男子なので、この3つに興味津々です。しかし、ベネ家では、早めにこの3つの芽を摘みました。しかし、夢は生きていれば、際限なく生まれるのです。ある日、「キャンピングカー」が加わりました。これがなかなかしぶとく、あきらめてくれませんでした。

 

そして、この夏、Kは「ADRIA COMPACT SUPREME SP」を購入しました。改めて時系列に整理してみると構想10年、紆余曲折を経た壮大な物語だったようです。

 

これからキャンピングカーを所有しようと目論む人のために、ベネが忘れないうちにいろいろな情報を記録しておきたいと思います。

 

VANTECH:HPよりお借りしました↑

 

1. キャンピングカーとの出会い

思い返せば、Kがキャンピングカーに興味を示したのは、会社から与えられた「褒章休暇14日間」をニュージーランドで過ごそうと考えたことに端を発します。広大な土地を効率よく探索するには、キャンピングカーが便利だとKは計算したのでしょう。ただし、この時点では、彼らはまだキャンピングカーという「実体」を目視したことがありませんでした。

 

そこで彼らは横浜にある「デルタリンク」という販売店へと赴き、「ADRIA」と呼ばれる車を見せてもらいました。この時点で「ADRIA」が何を指すのか、オーナーたちは理解していなかったようです。施設の入り口にはスロベニアの旗が「パタパタ」と揺れていました。ニュージーランドは「外国」ですからね。どうやら彼らは「外車」を見ればイメージできると思って行ったようです。

 

ここで、キャンピングカーに関する「基礎知識」を少しばかり。

 

キャンピングカーと一般の自動車の違いは何でしょう?答えは簡単です。キャンピングカーは「改造車」なんです。これは大事なことなので、テストに出ますよ。

 

車には、「メーカー」「車種(グレード、愛称)」という識別子があります。例えば、トヨタ(メーカー)、アルファード(Z、3BA-AGH45W)などです。では、「ADRIA」は、メーカー名でしょうか?それとも車種名でしょうか?答えは、ビルダーです。早速、テストに出ましたね?

 

キャンピングカーは、ベース車両+カスタマイズで構成されていて、メーカーからビルダーが購入したベース車両に、ビルダーが居住空間を構築します。そのビルダー名がADRIAなのです。ちなみにベース車両のメーカーはFIAT、車種はDUCATOで、改造された時点で型式は「不明」という不可思議な状態になります。

 

この時点では、ベネのオーナーたちは「外車」しか見ていなかったようですが、すぐには購入しませんでした。彼らはこの後、レイアウトとビルダーを検討する、実に8年間にも及ぶ「旅」に出たのです。オーナーたちの探求心には底がありません。

 

2. 自分が好きなレイアウトとは何か

 

キャンピングカーとは一言で言うと「走るホテル」です。つまり、どんなホテルに宿泊したいか?という問いに近いと言えるでしょう。「ベッドさえあればいい」「キッチンが欲しい」「二部屋欲しい」など、人の価値観は実に多様です。

 

オーナーたちは、夫婦+犬とぬいぐるみ、という実にシンプルな家族構成です。2人が眠れるベッドがあれば十分なはずでした。ところが、犬が曲者でした。

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キャンピングカーに乗ってみて判明したのですが、ベネ家の犬は「人間が来ない、自分だけの部屋が欲しい」というのです。しかし、「でも、たまには一緒に寝たいかも」とも宣います。この矛盾した要求を満たすためには、「広大なベッドと区切られた空間が必要ではないか?」と彼らは考え、レイアウトは「常設ベッドがあるタイプ(セミダブルベッド)」と「常設ベッドがないタイプ(ダイニングを展開するタイプ)」に絞りました。

 

順序が逆になりますが、キャンピングカーは見た目で大別すると「バンコン」と「キャブコン」の2種類があります。そこに大きさや3・5ナンバーか8ナンバーか?という分類が加わります。ベネの家では、キャブコン一択だったため、まずはキャブコンのレイアウトしか見ていません。

 

ちなみにキャブコンのレイアウトは大きく3つのタイプに分類されます。ベッドを中心に考えると「二段ベッド」「セミダブルベッド」「ダイニングをベッドにするタイプ」です。イメージを掴みやすいように、ベネが大好きなバンテックのZilシリーズ、「Zil」「Zil520」「Zil NOBLE」の3タイプを例に説明します。これらはどれも一長一短があります。

 

ダイニングをベッドにするタイプ(Zil)は、ダイニングとギャレー(キッチンのこと)が分離されているため、動線がすっきりしています。特にエントランス部分が広く開いているため、雨天時の出入りなども気楽です。過去には自転車なども収納していたと聞きました。しかし、就寝時にダイニングを展開してベッドを設営するのが、いささか手間です。一応、バンクベッドという運転席の上部に広大な空間があるため、そこで2人寝る人もいます。難点は、ベッドを設営するとダイニングが消失するため、家族が別々の行動をとることが困難になる点です。

 

二段ベッドのタイプ(Zil520)は、最も流通しているモデルです。キャブコン全体の7割ほどのシェアを占めるほど、このレイアウトは「売れている」ようです。もはや、購入しない理由が見当たりません。問題は、ベッド幅です。75~80cmと細身です。おおよそ寝袋のサイズと同じなので、問題なさそうに見えますが、真の問題はベッドへの出入り口の狭さです。まるで穴倉に入るような感覚で、圧迫感があり、成人には少々窮屈に感じられます。ベネのお腹もア・リトル高めなので、引っかかるかもしれません。

 

セミダブルベッドのタイプ(Zil NOBLE)は、この3つの中では比較的新しいモデルですが、キャンピングカーの主要層が大人数就寝のために、一番人気がありません。しかし、夫婦2人や犬連れのニーズには合致します。これもベッド幅が140cmと細身ではありますが、天井まで余裕があるため、空間は広く感じられます。車の全長がわずかに長くなるのがデメリットです。

 

ベネの家では、ADRIA COMPACT SUPREME SPを選びましたので、セミダブルベッドのタイプです。ベッド幅が125~140cmと台形のため、少し窮屈に感じます。ちなみにほぼ同じレイアウトでADRIA Twinもありますが、こちらの方が圧倒的に人気があります。理由は不明ですが、全長が短いのではないかと思っています。

 

(2)に続きます

 

ドイツ生まれのペンギンのぬいぐるみ、ベネです。あっという間に2024年1月です。気づけばベネは名古屋で4年目の冬を迎えました。3年目はスポーツ観戦ばかりしていました。気がついたらすっかり中日ドラゴンズのファンになり、周りに流されて、ファンクラブに入りました。東京に帰ったら、どこを応援すればよいのでしょうか?と小首をかしげるベネでした(ペンギンが小首をかしげるポーズは威嚇です‥)。

 



※※※※※

 

ベネの家族は2020年12月、新型コロナが蔓延する中、東京から名古屋に転勤しました。品川ナンバーだという理由で入店を断られたりしたのも今となってはすてきな思い出です。

 

すっかりなじんだ名古屋ですが、転勤なのでいつかは東京に戻ることになります。会社の方針では2年間の赴任が元々の予定で、1年のオプションが付いていました。しかし、2年の予定が3年に延びたのは転勤アルアルなのでいいです。3年目に差し掛かった今、4月の時点で「2024年の3月には東京に帰るよ」と聞かされましたが、夏には「5割の確率で来年も名古屋かもしれない」と言われ、秋には「9割の確率で東京かも」、現在は「9割の確率で名古屋かも」という状況です。要するに、まだ何も決まっていません。

 

なぜ、辞令を気にしているのかというと前回の引越で荷造りに苦労したためで、今回は半年前から計画的に荷造りを始める予定なのです。また、名古屋では粗大ごみと燃やさないゴミの回収日が1か月に1回しかないので、チャンスを逃すと大変な目にあうという事情もあります。しかし、オーナーのパートナー(ベネP)は自分が荷造りもゴミ出しもしないので1か月で間に合うと本気で思っているようです。これは困ったものです。

 

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昨年は名古屋最終年と決めて、「やり残したことを残さずやるため」にいろいろなことをしました。その一つが野球観戦です。ベネの家はバンテリンドームが見えるバンテリンドームビューなので、ぜひ試合観戦をしてみたいと思っていたところ、近所の人がとても良い席を譲ってくれました。1度目は8月にDeNA戦(快勝)、2度目は9月に広島戦(3-3のまま延長11回)に行き、とても楽しみました。

 


広島戦に行った日は17時にドームに到着し、お弁当の席だったのでお弁当を食べながら、最終的に22時半近くまで試合があったので、疲れました。他の人にこの話をしたところ、「1時間前に行くのも信じられないけど、最後まで見たのも信じられない」と不思議そうな顔をされました。サッカーだと2時間前に行くのが当たり前だし、途中で来て、帰るのも不思議で、文化の違いを感じました。

 



この日はユニフォームももらい、人に聞いたところ、選手の番号を入れてもらうことができるらしいので、「来年も活躍しそうな人の名前を入れたいなぁ」と思い、チケットをくれた人に相談したところ、2023年のカレンダーを見ながら、「この選手はもういない、この選手は引退。この選手は来年いないだろうなぁ」と絶望的な話をつぶやいていました。これはもう自分の名前を入れるしかないかもしれません。

 

でも最後に「本当に中日ドラゴンズの応援をしてくれるの?他にもチームがあるんだよ」と形だけの遠慮をされました。そうです。ここでも転勤の話が絡むのですが、他の地域に行って、日本一弱いかもしれない中日ドラゴンズを応援する理由がないのです。ベネのオーナーはほぼ東京人。東京なら、巨人、ヤクルト、DeNA、ロッテ、ライオンズなど選び放題です。「でもドラゴンズを応援するなら、3チームの球場に行けるからお値打ちだね」と言われました。よくわかりません。ちなみに来年も名古屋にいたら、甲子園に行く予定です。なんかすごいところらしいので、行こうと思っています。

 

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Jリーグは、名古屋グランパス戦や松本山雅と鹿児島FCのFC岐阜戦を見に長良川スタジアムに行きました。駅前のゴールデンNOBUNAGA像もみて、大満足。駅からのアクセスは少しわかりづらい市営バスのみなので予習が必要です。豊田スタジアムは、スポンサー枠があるのですが、グランパスの中の人とちょっとけんかしたので、見に行きませんでした。今年はJ1かもと思っていた清水エスパルスはJ2だったので今年も豊田方面は行かないと思われます。




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昨年のスポーツ観戦の“初めて”はバスケと競輪です。

 

ある日、ベネPが名駅付近を歩いていたら、体格に恵まれたお兄さんにちらしをもらったそうです。会社に戻ったら、女子バスケットの試合の動員され、それで「さっき、ちらしを配っていたのはバスケの人では?」と思い、カバンの中から取り出して見たらバスケの無料招待コードがついていたので、チケットをもらって観戦に行きました。

 

実はこの夏にバスケットボールのワールドカップが沖縄であったらしく、世の中ではバスケットボールの人気が高まっているそうです。仕組みを完全に理解していないのですが、2016年にbリーグというプロリーグが発足し、バスケットボールリーグは「B1~3」までの3カテゴリーがあり、1番上のカテゴリーは24チーム(2023年10月現在)いて、総当たり戦をするのですが、順位は3つのグループに分けて最終的にb1とb2の上位チームがプレイオフに進み、優勝が決まるようです。

 



ちなみに愛知県は4チームあり、そのうち名古屋には2つあります。1つは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズで、もう一つはファイティングイーグルス名古屋です。片方は名古屋D、もう片方はFE豊通と呼ばれているようです。勘の良い人は気付くと思いますが、Dは三菱系(赤)、FEは豊田系(青)です。そのため、合併はできません。人気はDの方が高いようです。

 

ベネが最初に行ったのはFE対アルバルク東京戦です(この後2度行きました)。場所は名古屋駅の北側にある枇杷島という地域にある名古屋枇杷島スポーツセンターです。普通の体育館なので、観客は最大3000人・・。どうもbリーグのスレを見ていると平均4000人動員するようにお達しが出ているようなのですが、キャパの問題で未達のようです。見に行った日もほぼ3000人で先週の女子バスケットに比べるととても人気があるように見えます。

 


試合開始前のイベント、試合中のなにか(ドラゴンズでも見た空飛ぶ現金かもしれない)を投げ入れるイベント、小休憩のときの椅子取りゲームもどき(見ていても盛り上がる)、タイムアウトごとにでてくるチアチーム(選手より忙しそう)、チアの振付に合わせて踊る観客席の子どもたちなど楽しい2時間でした。

 

試合の結果はアルバルク東京が大差で勝ちました。FEは、うん、ディフェンス練習したほうが良いです。応援はサッカーとは違い、野球に近いのですが、もう少し洗練されると良いと思いました。これは他の男子チーム(たぶん、Dのほう)を見に行こうかと思っています。

 

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女子バスケットボールは10月14日の豊田vs姫路のリーグ開幕戦に行きました。こちらはアマチュアらしい運営でアットホームです。ただ、何人か本物のファンを見たのですが、ファンを通り越して「追っかけ」でした。良いものを見れました。



試合は圧倒的に豊田が強いのですが、これでもリーグ全体をみるともっと強いチームがあると聞いたので驚きました。ちなみに女子スポーツ特融なのですが、ディフェンスという概念はありませんでした。そのため、打ち合い、完全にオフェンスだけの試合のため少し単調でした。ベネは途中で少し眠っちゃった‥。一緒に行った小学生の男の子は試合が終わるまで「男子バスケットボールを見に来た」と思っていたそうです。そのくらい体つきがミラクルでした。こちらは動員がかかったら行きそうです。

 

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2023年の締めくくりは犬のイベントで行った競輪でした。なぜか豊橋競輪場で保護犬の譲渡会をやっていて、知り合いに「おもしろいから来て」と言われて見に行ったら、いろいろな意味でおもしろかったです。これについては今度改めて書きたいと思います。つまり、ドはまりでした。

 

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この1年間で、F1やWRC、セパタクローのデモストレーションなどスポーツイベントに参加したり、クロスカントリーやSUPをして溺れかけて死にそうになったり、いろいろなことに挑戦しました。ほとんどのことが東京生活でもできるのですが、名古屋だと身近に遊べるところが多いのでついつい遊んでしまう・・。すっかり遊び人モードのベネの名古屋生活なのでした。

 

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自由にコメントできるのがネットのメリットですが、このブログは掲示板ではないので、コメントは受け付けません。ベネに伝えたいことがあったら、メッセージを送ってください。