●迦陵頻伽(かりょうびんが)
(※画像は「仏教珍籍刊行会」発刊 『新纂仏像図鑑. 天之巻』より)
別名は、「羯羅頻伽」、「羯毘伽羅」。
サンスクリット名は「Kalavinka(カラビンカ)」。
インド神話に於ける伝説の鳥の名であり、訳して「奴聲鳥」
或いは「和雅」という。
揮玄記に曰く
「迦毘伽鳥は迦羅頻伽といい、これは美音言鳥という。
曰く迦羅は「美音」を言い、頻伽は「語言」を言う。
曰く雪山の中の一切の鳥は皆ことごとく聲及ばず、また
卵中にありて即ちよく聲を出す」と。
面鳥・人身にして両翼があり、天衣を纏って鼓を持ち
両手で打つ形で模される。
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以上のような尊です。
さておき、
あけましておめでとうございます。
新年一発目ということで、なんとなくそれにふさわしい
ような感じの仏尊を、今回UP致しました。
迦陵頻伽の名はピンとこなくとも、その姿や、カラビンカと
いう名は案外、見たり聞いたりしている方もいらっしゃるの
ではないでしょうか。
例えば、wikipediaに上がってた画像(↓)みたいな感じのを。
(※画像はwikipediaより)
容姿自体は、ファンタジーものではよく目にする有翼人って
感じですしね。
ただ、
特徴としましては 「声がきれいな鳥」 というだけなので、
信仰の対象にするような仏尊では無さげな感じです。
半人半獣の「緊那羅天」と同じ類いの仏尊かと・・・。
ご利益は・・・・
歌声が美しくなる的なものはあるでしょう。
ただ、信仰対象とは思われないので、御神徳があるか
どうかはなんとも・・・・。
とはいえ、
よく緞帳などに描かれてますので、縁起物ではあるのでしょう。