●大祓詞(おほはらへのことば {霧島神宮 祝詞本版})

 

先日、霧島神宮を参拝した際に、祝詞の書かれて

ある小雑誌――というほどのものではありませんが、

六種ほど書かれてあるものを購入いたしました。

一部 \300 は安いような高いような妥当なような――

ともあれ通販などでは売って無く、霧島神宮に行かないと

購入できないものです。もし行く機会があれば是非、

ご購入しては如何かと。

然して親しくない方へのお土産などには最適です

(その人の宗教によりますが)。チュー

 

 

――とはいえ、九州の南の山の中、車でしか行けない

そこへ、遠方に御住まいの方は然う然う赴かれられないと

思いますので、既に持っている祝詞集にない祝詞は

上げていきたいと思います。ニコニコ

 

 

先ずは「大祓詞」。

先日に旧版を上げましたが、それを上げようという気持ちに

させたのが、これの存在だったりします。ニヤリ

 

 

こちら、以前に上げた通常のものとほぼ変わりませんが、

最後の数行が旧版に近いものになっています。

色々ある派生形の一つということなのでしょう。キョロキョロ

 

ともあれ、以前上げたものとは漢字やフリ仮名も少し

異なりますので、奇特な方は読み比べてみて下さい。ウインク

 

 

 

 

高天原に 神留り坐す (たかまのはらに かむづまります)

皇が親神漏岐 神漏美の命 以ちて (すめらがむつかむろぎ かむろみのみこと もちて)

八百萬神等を 神集へに (やほよろづのかみたちを かむつどへに)

集へ賜ひ 神議りに 議り賜ひて (つどへたまひ かむはかりに はかりたまひて)
我が皇御孫命は (あがすめみまのみことは)

豊葦原の 水穂國を (とよあしはらの みずほのくにを)

安國と 平けく 知ろし食せと (やすくにと たひらけく しろしめせと)

事依さし奉りき 此く依さし奉りし (ことよさしまつりき かくよさしまつりし)

國中に 荒振る神等をば (くぬちに あらぶるかみたちをば)

神問はしに 問はし賜ひ 神掃ひに (かむとはしに とはしたまひ かむはらひに)

掃ひ賜ひて 語問ひし 磐根 (はらへたまひて ことどひし いはね)

樹根立 草の片葉をも 語止めて (きねたち くさのかきはをも ことやめて)

天の磐座放ち 天の八重雲を (あめのいはくらはなち あめのやえぐもを)

伊頭の千別きに 千別きて (いつのちわきに ちわきて)

天降し依さし奉りき (あまくだしよさしまつりき)

此く依さし奉りし 四方の國中と (かくよさしまつりし よものくになかと)

大倭 日高見國を (おほやまと ひだかみのくにを)

安國と 定め奉りて (やすくにと さだめまつりて)

下つ磐根に 宮柱 太敷立て (したついはねに みやばしら ふとしきたて)
高天原に 千木高知りて (たかまのはらに ちぎたかしりて)

皇御孫命の (すめみまのみことの)

瑞の御殿 仕へ 奉りて (みづのみあらか つかへ まつりて)

天の御蔭 日の御蔭と 隠り坐して (あめのみかげ ひのみかげと かくりまして)

安國と 平けく 知ろし食さむ (やすくにと たいらけく しろしめさむ)

國中に成り出でむ 天の益人等が (くぬちになりいでむ あめのますひとらが)

過ち犯しけむ 種種の罪事は (あやまちおかしけむ くさぐさのつみごとは)

天つ罪 國つ罪 (あまつつみ くにつつみ)

許許太久の 罪出でむ (ここだくの つみいでむ)
此く出でば 天つ宮事 以ちて (かくいでば あまつみやごと もちて)

天つ金木を 本打ち切り 末打ち断ちて (あまつかなぎを もとうちきり すえうちたちて)

千座の置座に 置足らはして (ちくらのおきくらに おきたらはして)
天つ菅麻を 本刈り断ち 末刈り切りて (あまつすがそを もとかりたち すえかりきりて)

八針に取り辟きて (やはりにとりさきて)

天つ祝詞の 太祝詞事を 宣れ (あまつのりとの ふとのりとごとを のれ)


此く宣らば 天つ神は (かくのらば あまつかみは)
天の磐門を 押し披きて (あめのいはとを おしひらきて)

天の八重雲を 伊頭の千別きに (あめのやえぐもを いつのちわきに)

千別きて 聞こし食さむ (ちわきて きこしめさむ)
國つ神は 高山の末 (くにつかみは たかやまのすえ)

短山の末に 上り坐して (ひきやまのすえに のぼりまして)

高山の伊褒理 短山の伊褒理を (たかやまのいぼり ひきやまのいぼりを)

掻き別けて 聞こし食さむ (かきわけて きこしめさむ)
此く聞こし食してば (かくきこしめしては)

罪と言ふ罪は 在らじと (つみといふつみは あらじと)

科戸の風の 天の八重雲を (しなどのかぜの あめのやえぐもを)

吹き放つ事の如く (ふきはなつことのごとく)

朝の御霧 夕の御霧を (あしたのみぎり ゆうべのみきりを)

朝風 夕風の 吹払ふ事の如く (あさかぜ ゆうかぜの ふきはらふことのごとく)

大津辺に居る 大船を (おほつべにをる おほふねを)

舳解き放ち 艫解き放ちて (へときはなち ともときはなちて)
大海原に 押し放つ事の如く (おほうなばらに おしはなつことのごとく)

彼方の 繁木が本を (をちかたの しげきがもとを)

焼鎌の 敏鎌以ちて (やきがまの とがまもちて)

打ち掃ふ事の如く 遺る罪は在らじと (うちはらふことのごとく のこるつみはあらじと)

祓へ給ひ 清め給ふ事を (はらへたまひ きよめたまふことを)

高山の末 短山の末より (たかやまのすえ ひきやまのすえより)

佐久那太理に 落ち多岐つ (さくなだりに おちたきつ)

速川の瀬に坐す 瀬織津比売と言ふ神 (はやかわのせにます せおりつひめといふかみ)
大海原に 持ち出でなむ (おほうなばらに もちいでなむ)

此く持ち出で往なば (かくもちいでいなば)

荒潮の 潮の 八百道の (あらしほの しほの やおぢの)

八潮道の 潮の 八百会に坐す (やしほぢの しほの やほあひにます)

速開都比売と言ふ神 (はやあきつひめといふかみ)
持ち加加呑みてむ 此く加加呑みてば (もちかがのみてむ かくかがのみてば)

気吹戸に坐す 気吹戸主と言ふ神 (いぶきどにます いぶきどぬしといふかみ)

根國 底國に 気吹放ちてむ (ねのくに そこのくにに いぶきはなちてむ)

此く気吹放ちてば 根國底國に坐す (かくいぶきはなちてば ねのくにそこのくににます)

速佐須良比売と言ふ神 (はやさすらひめといふかみ)

持ち佐須良ひ 失ひてむ (もちさすらひ うしなひてむ)

此く佐須良ひ失ひてば (かくさすらひうしなひてば)

今日より始めて 罪と言ふ罪は在らじと (けふよりはじめて つみといふつみはあらじと)

祓へ給ひ 清め給ふ事を (はらへたまひ きよめたまふことを)

天つ神 國つ神 (あまつかみ くにつかみ)

八百萬神等共に 聞こし食せと (やほよろずのかみたちともに きこしめせと)

恐み恐みも 白す (かしこみかしこみも まをす)