●病氣平癒祝詞 (びゃうきへいゆののりと)
そのままの意味の祝詞です。
本には「神宮・神社・神棚に冥助を乞ふ祝詞」とあります。
で、
願いには少なからず邪気が生じます。念じる力が強い程
それが増します。
病気平癒を願うあまり、強く念じ過ぎて邪気が生じるのは、
良いこととは言えません・・・。
ですので、邪気が強くならないよう、唱える際は御社や
神棚を通して神と通信するような、そんな感じで唱えるのが
宜しいかと。
病に苦しんでらっしゃる方には容易では無いかも
しれませんが・・・。
さて祝詞ですが、
赤字で「何某(なにがし)」とあるところは病の御自身、もしくは
病を治したい対象者の名前を入れて唱えて下さいますよう。
この祝詞が、病気改善の一助となりましたら幸いです。
掛巻も 畏き大神の 大前に (かけまくも かしこきおほかみの おほまへに)
恐に 恐みも 白さく (かしこに かしこみも まうさく)
何某 去し頃より 疫病に罹りて (なにがし ゐにしころより あしきやまいにかかりて)
悶熱 燠惱むに 依りて (あつかひ なやみむに よりて)
病の禍物を 除き拂はむとして (やまひのまがものを のぞきはらはむとして)
四方八方の 治療の術を (よもやもの おさめのすべを)
盡し勵めども 今は廣き 尊き (つくしはげめども いまはひろき とうとき)
大神の 御恵を 乞仰ぎ (おほかみの みめぐみを こひあふぎ)
奉る外は 在じとして (まつるほかは あらじとして)
大神の 廣前に 禮代の御饒 御酒 (おほかみの ひろまへに みやしろのみけ みき)
捧奉りて 拝み奉る状を (ささげまつりて をがみまつるさまを)
平けく 安けく 聞召て (たひらけく やすらけく きこしめして)
千早振 禍神の 荒び來る事無く (ちはやふる まがかみの すさびくることなく)
神掃に 掃ひ給ひ (かむはらひに はらひたまひ)
大神の厚き 恩頼に依りて (おほかみのあつき みたまのふゆによりて)
速く元の 健な身に (はやくもとの すこやかなみに)
立歸らしめ給ひて 心清々しく (たちかへらしめたまひて こころすがすがしく)
家業に勤み 勉めしめ給ひ (なりはひにいそしみ つとめしめたまひ)
松の緑の 變る事なく (まつのみどりの かわることなく)
常盤に 堅盤に 夜の守り日の (ときはに かきはに よるのまもりひの)
守りに守 恵み幸へしめ 給へと (まもりにまもり めぐみさきはへしめ たまへと)
恐み恐みも 乞祈奉らくと 白す (かしこみかしこみも こひのみまつらくと もうす)