●神変大菩薩(しんぺんだいぼさつ / じんべんだいぼさつ)
(※画像はwikipediaから)
元は修験道の開祖「役ノ優婆塞(えんのうばそく)」。
即ち「役小角(えんのおづぬ)」である。
加茂氏の出であることから「加茂役君(かものえのきみ)」とも、
役小角は文武天皇3年(699年)に弟子の讒言により伊豆島へ
流刑となり、2年後に大赦により戻されるも間も無く入寂。
その没後 1,100年の役行者御遠忌の年である寛政11年
(1799年)1月25日、光格天皇より諡号として与えられたのが
神変大菩薩の号である。
後に修験者のみならず一般に於いても信仰されるようになる。
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つまり、神になった人間ということです。まぁ菅原道真公も
そうですし、神ではなく仏ですけど御釈迦様、弥勒菩薩様も
同じようなものですね。
――が、役小角はその経歴からしてそもそも常人とは
思われない人物で、少々趣きが異なります。
忍者の祖とまで言われる人物、どんな力を有していたか、
またそれに纏わる建物「投入堂」に関してなどは、
以前のブログをご覧下さい。
御利益は、様々な効験があるとされているようですが、
主に「病気平癒」――特に「腰痛平癒」、更に「健脚祈願」に
霊験があるとのこと。
元が修験者ですので、険峻な山々を渡り歩いていたためか
足腰に関する御利益は殊更なのでしょう。
真言は、
「オン・ギャク・ギャク・役優婆塞(えんのうばそく)・
アランギャ・ソワカ」
漢字が入っている真言というのは珍しいですね。
日本オリジナルの菩薩である証とも言えましょう。
印は、
自分的には、なんか仮面ライダークローズっぽいなぁと。
動画は、役行者(役小角)生誕の場所での法要の模様を。