今回より「天部」です。
天部とは、密教に組み入れられたインド神話の神で、
天界に住み、如来・菩薩・明王を守る立場とされた
存在です。
ですので、ヒンドゥー教の最高神が普通に
如来様たちのガードマン化させられてます。
まぁでも、仏教の仏さまとヒンドゥー教の神様を
宗教の違いに左右されずに崇められてお得だ
と言えなくも無いですが。
●梵天(ぼんてん)
(※画像は文化遺産オンラインから)
(奈良国立博物館所属「十二天像 梵天」)
密教に於いて十二天の中の一尊で、
元はインド神話に於ける「ブラフマー」。
古代インドに於いて宇宙の源とされる「ブラフマン」を
語源とする神であり、ヒンドゥー教では『創造の神』として
ヴィシュヌ神(維持神)・シヴァ神(破壊神)と並ぶ
3大主神の一柱とされ、密教に於いても十二天の中の
最高位に位置づけられる。
釈迦が悟りを開いた際、その内容の難解さ故に
釈迦自身が広めることを躊躇ったのを諭したのが
梵天と帝釈天だとされる。
そのため、梵天と帝釈天は二神一対の像として
祀られることが多く、両者を合わせて「梵釈」とも
称する。
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梵天と聞いて、伊達政宗の幼名「梵天丸」を
思い出した方も一部にはおられるかと。
伊達政宗といえば某大型掲示板ではDQN四天王の
一人に挙げられており、まぁ幼名通り創造神のような面も
ありはしますけど、どちらかというと破壊神的な印象の
方が個人的には強いです。
大坂の陣でのエピソードなんか特に。
それと、稀に 木製の耳かきに白いふさふさが着いてますよね。
それの名称を「梵天」と言うらしいです。
由来は、一説によれば山伏が着ている「梵天袈裟」に付いてる
ヤツが元なのだとか。
確かにありますね、胸のところに丸いのが。
これ自体を「梵天」と呼ぶのだそうです。
・・・じゃあ、それが梵天と名付けられた由来って何?
って、思うんですけど、そっちは分かりませんでした。
で、梵天の御利益ですが、
「仏教守護」・「国土安堵」・「立身出世」
これは誰しもが信仰する感じでは無いですな。
この3つが当てはまる立場の人
・・・と考えてみたら、いました!
戦国時代、領主の中には宮司職がそのまま戦国武将化
した人が結構います。安芸の佐伯氏とか、肥後の阿蘇氏とか、
筑前の宗像氏とか――
長い人生、ひょっとしたら、
戦国時代にタイムスリップしたら宮司系の家の殿さまになっていたでござる!
・・・ということも一回くらいはあるかも知れません。
そんなときには、是非唱えてみてはいかがでしょう。
真言は
「ナウマク・サマンダ・ボダナン・ボラカンマネイ・ソワカ」
印は・・・組んでるって感じは皆無。
唱えて頂けている動画。(唐突に終わるので注意)