15尊目。
●如意輪観音
(※画像は文化遺産オンライン)
(奈良国立博物館所属「如意輪観音坐像」)
インド名は「シンターマニチャクラ」。
(wikiでチンターマニチャクラとなってるのは単に発音の問題。決してキンター・・・なんでもない)
「如意(シンターマニ)」とは智慧や財宝、福徳もたらす如意宝珠のこと、
「輪(チャクラ)」は煩悩を打ち砕く法輪のこと。
天道に転生した人々の救済を主とするが、
6本の腕を持ち、六道すべてに救いの手を差し伸べるため、
別名を「救世菩薩」ともいう。
右手のうちの一本を頬に当てた像が多く見受けられるが、
これは如何にすれば人々を救えるか悩んでいる姿であるとされる。
――天道に転生しても救済って必要なのでしょうかね。
まぁ、人間界からではわからない色々があるんでしょうな。
御利益は、
「宝を与える」、「知恵を授ける」、「安産」、「延命」
なんで唐突に安産? と思って調べたら、
むかし中国以東で観音の女性化がなされていたらしく、
(どういった経緯かは謎らしい・・・)
その影響がどうやら反映されている様子。
であるので、女性に関しての諸々を救済されるそうです。
女性の方は、より御利益があるも知れません。
真言は
「オン・ハンドマ・シンダマニ・ジンバラ・ウン」
または
「オン・バラダハンドメイ・ウン」
印は、
基本の形を金剛合掌(指同士を絡ませる合掌)にして、
人差し指だけ先端同士を合わせます。
真言を唱えて頂けてる・・・のは無かったのですが、
真言を太鼓として表している動画。
茨城県取手市の東谷寺さんは如意輪観音が本尊で、
真言を太鼓で表していらっしゃるのだとか。