参詣記が続いたけれど、12尊目。
●十一面観音(じゅういちめんかんのん)
(※画像は文化遺産オンラインより)
(奈良国立博物館所蔵「十一面観音立像」)
インドでの名前は「エーカダシャムカ」。
密教に於いては観音菩薩の変化した六観音の一つとされ、
阿修羅道に転生した人々の救済を主とする。
頭部に11の顔を持ち、全方向を見渡すことで
苦しむ人を即座に見付けられるとされる。
前の3面は菩薩面、左の3面は瞋怒面、右の3面は狗牙上出面、
後ろの1面を大笑面、頂上を仏面という。
===================================================
11も顔を有していらっしゃるからか、
御利益の数がハンパないっす!
10種の勝利と4種の果報があるとのこと。
wikipediaからの引用ですが――
◎10種の勝利
「病気にかからない」、「溺死しない」、「焼死しない」、
「不慮の事故で死なない」、「一切の怨敵から害を受けない」、
「一切の凶器による害を受けない」、
「毒薬や虫の毒に当たらず、悪寒や発熱等の病状がひどく出ない」、
「国王や王子が王宮で慰労してくれる」、
「金銀財宝や食物などに不自由しない」、
「一切の如来に受け入れられる」
◎4種の果報(功徳)
「臨終の際に如来とまみえる」、「地獄・餓鬼道・畜生道に転生しない」、
「早死にしない」、「極楽浄土に生まれ変わる」
――ま、千手観音の1,000の御利益には叶わないけども、
千手観音の1,000もの御利益が何なのかわからない分、
具体的という意味では安堵感がありますな。
国王や王子が慰労してくれる――は現下、流石にないにせよ、
これだけ叶えば、十分有り難いことです。
どんな願いも叶うとされる聖天様(大聖歓喜天:ガネーシャ)の
真言を唱える前に、十一面観音真言を唱えるとよいとの話もあり、
試してみては如何かと(聖天様の真言はそのうちに)。
真言は
「オン・ロケイジンバラ・キリク」
若しくは
「オン・マカ・キャロニキャ・ソワカ」
印はこちら。
分かりやすく斜めから見た図にしてありますので、
自分の正面でこの図の角度にして組まないように。
・・・・そんなヤツいないって?
ちゃんといますよ~。
このブログ書いてるヤツです・・・・。
真言を唱えて下さっている動画。
次回は、検索するとき漢字が難しい 「不空羂索観音」。