こんにちは!
絶対出来るよ逆上がり!その2です。
逆上がりの仕組みを解説していきます。
仕組みがわからなくても出来る?それでOK?駄目です!!!!特に、「逆上がりを教える」立場の方は、知っていなくてはならないんです!!
逆上がりって、実は色んなやり方があります。
「懸垂逆上がり」か「足の振り上げに頼った逆上がり」が両極にあって、その間に色んな逆上がりがある形です。
懸垂逆上がりというのは、ぶら下がった状態から、空中で鉄棒に体を引き付けて回ります。
なので、、、究極的には、懸垂力があれば【足の振り上げ、勢い、ジャンプ力】というものは、逆上がりには必要ないんです。
懸垂力というのは、ブランコの記事で説明した背中の筋肉を使う力です。
懸垂力をつけていくことが、逆上がりに対する王道なわけです。
そして、完全な懸垂逆上がり(ぶら下がった状態から始める)が出来なくても、懸垂力がある程度ついたら、足の力に頼らず逆上がりができるわけです。
逆に、懸垂力を最低限にして逆上がりをしようとするのが【足の振り上げの勢いに頼った逆上がり】です。
足を重要視するやり方、、、懸垂力が必要ないので、楽に思えます。出来ちゃう子はさらっと出来ちゃいます。
でも、実は結構難しいんです。タイミング、力の入れ方、方向などを合わせていかなければならないので。これを練習するには、ひたすら失敗を重ねて行くので、辛いです。
さらに、足重要逆上がりは、ある程度低い鉄棒じゃないと出来ないんです。胸より下くらいかな?
足重要逆上がりから入って、だんだん高い鉄棒に挑戦するうちに懸垂力をつけていくのも有りなのですが、、、結局、高い鉄棒になるほど、足の振り上げは重要ではなくなります。
私の書く「絶対出来るよ逆上がり」では、足の振り上げは重要としません。かと言って、完全な懸垂逆上がりまでは目指しておりません。だからこその「低い鉄棒でななめ懸垂の姿勢から始める」という方法になります。
↑やり方については「絶対出来るよ逆上がり!その1」をご覧下さい😊
ここから本題に入っていきます。
逆上がりって、どういう動きだと思います?
✩最重要ポイント✩なのですが、
【【おしりが鉄棒の下から入って、外側を回って、鉄棒の上にのっかる】】
なんですね。
おしりが鉄棒の上に乗っかるというのは、既に足が手前側に来ますので、そのまま回れて完了なんです。
逆上がりがまだ出来ないあなたも、実際に確かめる方法があります。さぁやってみましょう!↓
やわらかい床に寝っ転がります。つっぱり棒を胸の高さにもってください。
(※棒はなるべく動かさないようにします)
足を天井に向かってあげます。おしりをあげて、足をあたまの向こう側に持っていくように、お腹を棒に近づけるように体を折りたたみます。
おしりが棒の上にのっかりましたね?あとは後転のようにぐるっと回っちゃいましょう!
首が多少痛いかもしれませんが、出来るはずです。(出来ない方は、回らずに終わらせても大丈夫です。4歳以下さんは無理せずに!)これが逆上がりの動きです!
この動きが難しい方は、「背倒立」と「後転」を検索して練習してみて下さい。
実際は、空中で上半身が下に来て回転しますので、後転は必須ではなく、やらなくても大丈夫です。(大人の方はぜひやって下さい)
続けます。
床に寝そべって、つっぱり棒を持った状態に戻ります。
この時、腕を伸ばしてみて下さい。つっぱり棒が、膝より下(ふくらはぎあたり)に来ると思います。
ここから、おしりを棒の上にのっからせようとしてみて下さい。出来ませんよね??
これが、逆上がり練習でよく言われる「腕が伸びてしまっている状態」になります。
なので、腕が伸びていると逆上がりはできないんです。実際は懸垂力(背中筋)を使って腕が伸びないようにするわけです。
腕力ではないです。背中です。
次に、また最初の状態にもどって、床に寝っ転がった状態。
棒を持って、おなかの上に置いてみて下さい。棒の位置を動かさないようにしたまま、おしりを棒の上にのっけようとしてみて下さい。出来ませんよね??
棒がお腹をおしていて、おしりは棒の真下にあって、棒の外側を回ってくることが出来ないんです。
(出来るよ〰ってかた、多分お腹と一緒に棒が動いてしまっています。実際の鉄棒は固定されていて動かないので、棒が動いてしまっていたら出来たことにならないのです。)
おなかの上に棒、だと出来なかったですよね?
では、改めて胸の上に棒を置いてみて下さい。棒を動かさないように意識しながら、お腹を棒にくっつける、おしりを棒の上にのっける。出来ましたね?
逆上がりを練習する動画で、よく「お腹を鉄棒にくっつけて」という言葉が出てきます。間違ってはいないのですが、胸の前にお腹をえいっとつけてしまうお子様がいます。そうすると結局出来ません。
(背中筋肉で腕を曲げておき)胸を鉄棒につけます。そこから、胸→お腹の順番で鉄棒にくっつけるんです!!!!
そしてこの時、必ず首が倒れないようにします。首にも力が必要なんです。
上がってくる足の太腿あたりを見ることで、それが出来ます。
床とつっぱり棒での練習のときは、首は床に支えられている状態なので、首の力が要らないのですが、実際やるときには、首に力をこめないと、重力でひっぱられて後ろに倒れてしまうんです。そして背中筋が使えず、腕が伸びてしまって失敗してしまうんです。
首が後ろに倒れていることに気が付かずに、ひたすら「腕を縮めて!!」という指導者さんも居ます。それ、もうやめて!😭
最後にまとめに入りますが、「絶対出来るよ、逆上がり」では
①低い鉄棒(腰ちょっと下、位)
②ななめ懸垂の状態から
③目線は上がってくる太腿をみる
でやっていきます。
これは、②ななめ懸垂【棒が胸にくっついた状態から始まる】
①低い鉄棒【胸の次に、低いジャンプでもお腹が鉄棒にくっつくように】
③目線【鉄棒から体が離れないように】
のポイントのためです。
この記事ではここまでに!
次回以降に、鉄棒の高さを上げていっても出来るようにするためのポイントを書きますね!